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10Xでの1年間を経て、自分に生じた意識の変化

この記事は 10X 創業6周年アドベントカレンダーの24日目の記事になります。 昨日はソフトウェアエンジニアのwapa5powさんが「10XにSWEとして0->1->10の環境にいて遭遇した問題と対策」という記事を公開しています。

プロダクトマネージャーの@enaminnnです。10Xに入社して、明日で丸一年となります。

今回は、入社1年の振り返りという意味も込めて、この1年で自分がどのような機会を得られたのか、それを通じて自分がどのように変わったのか、について記述してみたいと思います。
この記事が、「10Xで働くことに興味を持っている、だけど一歩踏み出すのに躊躇している」といった方々に届き、背中を押すことに繋がれば嬉しく思います。

ちなみに、「機会とは何か」というテーマについては以前触れたことがあるので、興味がある方はそちらも是非ご覧ください。


現在担っている役割と、得られた機会

プロダクトマネージャーという職種のもとで、大きく3つの役割を担っています。

  1. 事業本部付きのプロダクトマネージャー

  2. 全社横断の品質改善PJの推進

  3. 開発プロセスや情報流通改善の推進

1点目については、「一般的なプロダクトマネージャー」とはやや立ち位置が異なるかもしれません。Bizメンバーと共に事業サイドに立ちながら、パートナー事業に入り込み、課題探索や要求整理を通じて「いま取り組むべき課題は何か、次に取り組むべき課題は何か」をパートナー事業とStailerプロダクトの両方の観点から定義したり、そこで発見・整理した内容を開発チームにフィードバックするような役割です。

「パートナーの事業価値最大化」と「Stailer事業貢献(≒ロードマップ実現やプロダクト品質・顧客体験の改善)」の交点を探り、創出価値を最大化する

という自己整理のもとで、この役割に取り組んできました。

品質改善PJの推進や情報流通改善の推進も、突き詰めると「10X/Stailerの創出価値を最大化するために必要なこと」であり、そういった「事業価値・創出価値」に向き合う機会を多く得られた1年間だったと思います。

その他にも、

  • 事業開発部からの要求吸い上げ

  • リファラル採用やアトラクト面談を中心とした仲間集め活動

  • 仕様書の整備・社内向けユーザーストーリーガイドの作成

  • 各種機能開発のリード(要求整理・要件定義)

  • ミドルマネージャー業務

など、任されること・自分ができることの両面から、様々な機会を手にすることができました。どの仕事も自分にとって刺激・学びが多く、改めて充実した1年間だったなと思います。


プロダクトマネージャーである自分の意識はどのように変わったのか

このように様々な機会と対峙する中で、プロダクトマネージャーとしての自分が強く意識するようになったことが3つあります。

1. 協調と牽制

これは、10Xで働くうえで常に自分の中にピン留めされている言葉です。特に、事業とプロダクトの交点に立つ立場として、また事業部と開発チームの交点に立つ立場として、「協調と牽制」は不可欠だと強く感じています。

BizDevの赤木さんとは、タッグを組むことになった当初から「協調と牽制の関係でやっていきましょう」を明言させていただき、互いにその意識を持ちながら良い関係性で事業・プロダクトに向き合えてきたと感じています。


2. スタンスを取り、スタンスを示す

こちらも「協調と牽制」と同じくらい重要なことだと捉えています。

StailerはBtoBtoCモデルであるため、B側・C側両方のイシューと向き合う必要があります。また、B側は大きく商談・提案・ローンチ・グロースのフェーズに分かれ、グロースフェーズでも売上規模・店舗数・ネットスーパー成熟度はパートナーによって様々に異なります。

Stailerがカバーしている領域は、お客様がお買い物をする売場に始まり、決済・ピックパックオペレーション・配送・各種データ連携・在庫生成・在庫管理・販促などなど、多岐に渡ります。

社内に目を向けると、それぞれのフェーズ・規模のパートナーに向き合っているBizDevをはじめ、グロース、RS&O(Retail Strategy & Operations)、カスタマーサポートなどなど、多様な職種・役割のメンバーがいます。

そして、それらすべての領域にイシューが点在し、様々な要求・要望が挙がってくるのです。このような複雑かつ広範囲に渡るイシュー・要求・要望の全てに等しく応えることはできません。むしろ、応えられないものが大半となります。

また、1つの意思決定・1つのアクションが、これだけ広範囲に渡って影響を及ぼすことになります。中途半端な意思決定はできず、明確なスタンスを取ること、そしてそのスタンスをきちんと説明可能な形で示すことが極めて重要です。

事業とプロダクトの交点に立たせていただいていることもあり、そういった複雑・広範囲・多方面からのイシュー・要求・要望に対峙する機会が多かったように思います。必然的に、「スタンスを取り、スタンスを示す」という意識が自分の中に強く根付いていきました。

3. 任せるというオーナーシップ

10XのValuesの一つに「Take Ownership」があります。オーナーシップというとどうしても「巻き取る」側を思い浮かべがちですが、「任せる」ことによってオーナーシップを発揮するというアプローチがあることに気付かされる出来事がありました。

スタートアップにいるとなんでもボールを拾いたくなる体質になっていたようなのですが、取捨選択して動かねばと昨年の自分の動きを反省してます

デザイナーmaasaさんによる、ある日のslack投稿

これは、裏を返すと「自分は自分がやるべきことに集中する」ということで、maasaさんもその文脈で投稿されていました。
自分もボールを拾いがち、情報を拾いがち、全体像気になりがちなタイプなのですが、この投稿は「自分は自分がやるべきことに集中する」ということを改めて意識するきっかけになりました。

slack投稿を見て、maasaさんに送ったUnipos


変わらなかったこと

このように「変わったこと」が色々あった中で、変わらなかったこともありました。「変わらなかった」ではなく「より強くなった」と表現する方が正しいかもしれませんが、以下2点はこの1年を通じて変わらなかった(10X入社以前から今も変わることなく強く持ち続けている)思いです。

1. 事業成長を実現したい、切実に

プロダクトマネージャーとして、良いプロダクトを作りたい、優れたユーザー体験を実現したい、という思いはもちろんあります。
でも、それ以上に大切なことは、ユーザーに価値を提供し続けられること、より多くのユーザーに価値を提供できること、そしてプロダクトを通じて実現されるインパクトの総量を大きくすることだと思っています。
そのためにはサービスが継続すること、事業が成長することが何よりも重要というのが、自分が強く感じていることです。

これまでのプロダクトマネージャー歴の中で、良いプロダクトを作ってこれたと言う自負は少なからず持っています。
ただ、事業として大きく成長させられたのか、インパクトの総量を大きくできたのかと問われると、そこは明確にNOだと思っています。それは「プロダクト」だけの問題ではなく、市場・事業ドメイン、事業戦略、ビジネスフォーカスなど様々な要素が関連するものですが、そういった諸々もひっくるめて「プロダクトを通じて実現されるインパクトの総量を大きくすること」を追求しなければいけないと思っています。

プロダクトマネージャーとして、事業成長を実現したい。事業成長を実現できるプロダクトマネージャーでありたい。

これが今の自分の最大のモチベーションであり、10Xで、Stailerで、それを実現していきたいと思っています。

2. 10Xが好き

もともと10Xという会社が好きで入社した自分ですが、いまでも日々、自分が信じる領域・環境で仕事ができる幸せを感じています。会社が好き、仕事が好き、仲間が好きと思えることは、自分のコンディションにも極めて良い影響を与えているように思います。

社内にも10X愛を発信しています

また、その強い思いが、自分が一緒に働きたいと思える仲間を本気で誘うことにも繋がっています。


最後に

多くの機会や素晴らしい仲間に恵まれ、自分は本当に充実した1年間を過ごすことができました。明日を終えると2年目が始まりますが、2年目もたくさんの機会に挑戦していきたいと思います。

ちなみに、外から見ると洗練されているように見えていた10Xですが、入社直後に「やることめちゃめちゃあるやん」と感じた話は以前に投稿した通りです。

あれから1年が経過し、いまの10Xはどうかというと、「やること、やれることめちゃめちゃあるやん」です。いや、「やること、やれることめちゃめちゃ増えとるやん」です。

上記記事内の一節。いまも全く同じ「まだ十分にやれていないことの方が圧倒的に多い」

機会は拡がる一方です。多くの仲間を迎え入れ、社会に非連続な成長≒10xを届けていきたいと思っています。

あなたの力が、必要です


明日はいよいよアドベントカレンダー最終日!グロース本部の橋原さんが記事を公開する予定です。お楽しみに!



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