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こいつがなんとかしてくれる。





意外といえば意外なのかもしれないが
なんだかんだで、このブランドとは長い付き合いになるのだけど
ベーシック寄りなものを手に入れたのは初めてだ。

今までにでたモデルが悪かったのではなくて
単純に自分の中でのタイミングだったんだと思う。

私自身は自分が思っているよりも感覚がずれていて
自分がストレートだと思ったものは、ふんわりと歪んでいて(自分の視点からはまっすぐだが、横から見ると的な)歪なんだそう。

そんなことを悪びれもなく真正面で伝えてくる
風通しの良い後輩関係にありがたさを感じつつも
『そうなんだな』とちゃんと理解して少しだけ凹んだりする。

個人的なベーシックの申し子的なものは『内羽根のストレートチップ』

これがあれば男は大丈夫だと、言われた(昔、誰に)

ドレスだろうが、カジュアルだろうが、こいつがなんとかしてくれる。

それくらいに頼り甲斐のあるモデルだって思っている。

昔、革靴を買いたいけど、何を買えばいいかよくわからないと思っていた時に業界の先輩のお店にいき教えてもらい買ったのも内羽根のストレートチップだった。

今思えば、割とカジュアル寄りなバランスだったけど
あれを手にした時の『最強感』は堪らなかった。

玄関先に『アイツ』がいるからどんな格好でもOKだなって思わせた
あの素晴らしい魔法。

あの体験を忘れられなくて、気がつけば革靴の虜に。

と言っても私は、所謂ドレスガチ勢の皆さんと違い
ドカジュアルの人間ですから、名だたるインポートで修行の経験も少なめですし
鏡面なんてもってのほかで、キラキラで眩しすぎる革は少しだけ苦手。

そんな時に出会ったのが小島さんで、小島さんには良い意味でギラギラ感がなかった。

どちらかというと、少しだけ時空が止まってた(小島さん、すみません、すごく良い意味です)

そんな小島さんが作る革靴達を、結局は愛用していて
自分の中にはなくてはならない存在になっている。

自分の中で無理はないし、結局のところ一番グッとくる提案をいつもしてくれている。

クラシックなんだけど、いつも挑戦的で、でも無理が無い。

このバランス感覚が本当素晴らしいと思っています。

話が長くなりそうです。

そんな、大好きなブランドが作る内羽根ストレートの一つの正解。

そして個人的にも履いて素晴らしいと思った一足が入ってきたので
ご案内させてください。
























これは私の私物。

未使用の写真は過去にガマオ君が丁寧に書いてくれてるものがあるから
是非ともそちらを覗いてみてほしい。

僕が今から書こうとしていることをほとんど書いているから
正直なところ、それをみたら大体わかる。

でも、私は書く。


なぜなら私はこのモデルが大好きだから。


そしてそれが案内できるのだから、書かせていただく。


確か手に入れたのが、今年の初めくらい?だから
半年程度だろうか。


もちろん、こればかりを履くようなことはしていないので
着用期間でいえばトータルで1ヶ月半くらいだろうか。


とにかく私自身は、こいつの上から眺めるフォルムが大好き。

特にトゥの形が本当に好きで
いつも眺めては『いいね、君、とても良いね』ってなっています。






















ややスクエア気味なバランス。


コバの張り出しはスクエア具合を強めにしつつ、全体的にマイルドになるように
調整しているのだと思います。


なんで、こうなるかは正直なところわかりませんが
とても細やかな配慮があるのは理解できます。


木型が新型でこのモデルを仕上げる為に改めて制作されたものだったと記憶しています。
適度に幅があり、そしてあまり間延びしないような
少し短めな印象感。

この面構えが妙な心地よさを私に与えてくれます。

兎にも角にも、formeすげぇってことです。


ガマオくんの解釈曰く、日常とドレスの狭間で足元を飾る。
一足なんだそう。

全くその通りで、私は畏まった場所でもコレだし
適当なボロいTeeシャツにもコレを合わせていたりします。


カーフレザーにカンガルーリバースの革のコントラストが
本当に絶妙に効いていて、デニムだろうがスラックスだろうが
なんでもござれなんです。

カンガルーリバースのエイジングもいい感じで
正直、メンテがめんどいかなと思ったら
そんなこともなく、いつも使ってるクリームでブラッシングでOKと
革靴の面倒を見てくれたおじさんにも太鼓判を押されたので
とても嬉しかったです。

あと、たまに私はショーツにソックス合わせも楽しんでます。
店頭ではあんまりやらないけど、、、、
普通にオフの日にラフにそんなテンションで履いてます。

ソックスはaligatosの和紙シリーズです。


















お気づきかもしれませんが、ちゃんとした説明が一ミリもありませんね。

そう、私が履いたもののレビュー(自慢)です。


何度も言いますが
ちゃんとした商品説明はガマオくんが過去の入荷時に書いてくれていますから
それを読めば大丈夫です。


ここでは私の戯言を書き留めておきます。

後から読み返したら恥ずかしい
深夜に書いたラブレターのような感覚です。書いたことはないけど。


それっぽいことを書いておくと
過去に実はvintageで似たようなモデルを買ったことがあります。

確か中目黒の老舗古着店で買った50sくらいの革靴だったと思います。

奇跡的にサイズが合うことと
そのフォルムがとても良くて即決でした。

さすがのセレクトでやっぱりこういうものを仕入れないとと
ハッとさせられた記憶があります。

そして、持ち帰り手入れをして
いざ履いてみると、少しくるぶしに違和感が、、、

気のせいだろうと連日履いていたら
最終的には激痛に変わりまして、、、


どうやら、私はくるぶしが人よりも低い位置にあるようで
その革靴と高さが合っていなかったらしいんです。(古靴だと良くあるのかな?)


そのせいで、地味に当たり続けた結果激痛に変わって
結果的に、その子とはお別れをしたんですよね。
あれは本当に辛かった。


大好きなのに別れなければいけないような感覚です。そんな経験ないですが。



そう、すごく適当なことを書こうとしているようで
実はこのモデルは『待ち望んでいた再会』でもあるんです。


あの時、ともに過ごせなかった悲しみを払拭するように
私はこのモデルを愛でたいと思っています。
(ちなみに、このモデルは快適に履けてます)







forme

"Long Vamp Balmoral"

Calf (Black) × Kangaroo reverse (Black)

Goodyear welted

Last. No14

size / 4.4H.5.5H.6.6H (私は5H)

¥82,500- (intax)










さて、いかがでしたでしょうか。

私物自慢みたいな感じで、本当に申し訳ないのですが
このモデルは本当に良いのでお好みが近い方にはオススメさせていただきたい気持ちなんです。


前回、ご購入いただけなかった方は是非今回のタイミングでいかがでしょうか。

これから始まる夏のスタイリングの締めにも良いでしょうし
今から秋冬をイメージして手に入れるのも全然アリです。

なんせ夏は洋服的には楽しめるバリエーションがありませんからね
私も結局夏なのに先日は秋冬に着るようのスウェットとか買っちゃいましたし、そういう楽しみ方が純粋に楽しんでて良いなって思います。


こちらのモデルは、どうしても私は提案したかったので
6月15日(土曜)よりtatazumaiizumaiにてご案内致します。

タイミングが合えば私の私物も一緒にご覧いただけるように致しますので
是非ともご来店いただければ幸いです。

また遠方のお客様で気になられる方はお気軽にお問い合わせいただければと思います。

オンラインストアの掲載に関しましては、現状は未定となりますので
通販等をご希望の方は私個人のインスタグラムへDMいただければと思います。サイズ等がご用意可能であればご案内致しますのでお気軽にお問い合わせください。


それでは!



nariwai / tatazumaiizumai
director & buyer


山下 拓郎



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