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女性は見た目でわからない

大量の人間と出会っては別れてを繰り返してきた。

僕のライフスタイルは【バンドマン×経営者】で設計しているせいか人間の流入が激しい。ずーっと付き合いのあるひともいるにはいるけれど、普通のひとからしたら入れ替わりが激しいほうだと思う。

「ここで働かせてください!」の面談がよく入るおかげで新しい出会いもけっこう多い。

普通のバイトとかと違って、なまじっか音楽をやっているせいで自社の仕事が変にドリーミーに伝わってしまっていることがある。中には「キラキラした素晴らしい世界が待ち受けている!」と思って働きにくるひとがいる。

これは申し訳ないがそんなに素晴らしいことばかりではない。

高い給与形態や短い稼働時間みたいなことは用意している。他よりは良くしないと新しいひとが応募してくれないし、継続しやすい環境にしないとすぐに辞めちゃうからだ。

だけど毎日の業務をファンタスティックにすることまでは不可能だ。

これはいわゆる『夢の職業』でも同様だろう。宇宙飛行士やプロ野球選手、ミュージシャンのような一握りしかたどり着けない仕事でも毎日のルーティンは平々凡々なものだ。

毎日月に行くわけでもないし、毎日が日本シリーズでもないし、毎日がツアーファイナルでもない。

他人から見たら非日常だろうけど、そのひとの日常が薄く伸びて続いている。この先にたまにあるヒリつく一日が用意されている。
だけどこの「ヒリつく一日」は「平々凡々な毎日」を過ごしていないと訪れない。映画やマンガのようなお金を払って味わうエンタメならばいきなり味わえるが、仕事はエンタメではないので楽しませてくれるようにデザインされていない。

流れていくミッションを楽しめるかは受け手の力量に完全に依存すると言ってもいい。

と言ってもこんなことは数年ほど社会で揉まれた人間なら肌感で知っている。「どこかに夢のような環境がある」なんて変なことを考えない。夢が持てるかどうかは自分次第だということぐらいは分かってくる。

ここらへんは正直、外見や口調から想像がつくようになってきた。
「がんばることからずっと逃げ回ってきた、ラクな道ばかり選んで来た男」というのは独特の服装、主語、価値観、面構えをしているので何となくわかる。

たぶん、男というのは外見に生き様が出てしまう。

そこへ行くと女のひとは全然違う。外見と本当のキャラが一致しないことが多い。一見、マジメそうなのにめちゃくちゃだらしなかったり、部族クラスのギャルなのにめちゃくちゃストイックとかそういうパターンが往往にしてある。

もともと服装髪型もきちっとしているものだし、僕たち男よりもそうなるように育てられているのかもしれない。

ここんとこ知らないひとと合うときは「バレてるんだろうなぁ自分」と思って何も盛らないようにありのまま話すようにしている。たぶんそれが一番いい。

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