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いつか、いなくなる。

まずい、と思った。
このままではまずい。

相手はいなくなる。
不満をぶつけたり、愚痴をいったりできる
対象が。
そして自分も。

今度は自分がぶつけられて、受け止める側になる。
このままそこに向かうのか。立てるのか?

だから仲良くしようとか、笑っていようではない。
角がないように丸くなっていれば
安全、安心ではない。
丸かろうが、四角だろうが、おかまいなしに
色んなこと、物がぶつかってくる。

避けてほしい、関わらないでほしい、
はたまた、避けよう、関わらないでいようを
積み重ねても、この先心休まる時は来ない。

まず、嫌な人もいなくなることにはホッとする。
けれど、次にその人に抱いていた幼稚な怒り、不満が
別の人に向かわないかが気がかり。
かみつく相手はいなくなった時、自分はどうする?

だからまずい、と思った。
不満を垂れ流し、かみついている場合ではない。


この人も、あの人も、その人も。
みんなみんないなくなる。
そして自分も。

なくなるものに目が、思考が
行き過ぎてまずい。と思った話。

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