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問い13 : 改めて、問題って何ですか?


MIMIGURIさんをフォローする理由

安斎勇樹さんと池田めぐみさんの「チームレジリエンス」出版記念イベントに行ってきました。

動画や音声では毎日会っているお二人ですが、生のトークは初めて!

会場一番乗りでご挨拶に行ったら、安斎さんの方も「森本さんですね」って気づいてくれました。

散々X (twitter) で感想コメント書いたりシェアしたりしてるせいか、既に繋がり感ができていて嬉しかったです。

会場は130人の満席。以前勉強会でご一緒していた方や、大学の心理学科の同窓生にも久しぶりに会うことができました。

探求テーマが変わると、再会できる人が出てくるんだなぁ。

一番乗り最前列の特権で、お二人が開始前音合わせ的にレヴィ=ストロースの「ブリコラージュ」の概念について語り合っているのを拝聴。

さすが研究者。安斎さんはじめMIMIGURIの皆さんをフォローしているのは、単なる実践知だけではなくて、過去の研究実績をリスペクトして下敷きにしながら、新時代の理論に更新して行っているのが大きな理由の一つです。

話し手の熱量を受け取れるリアルは気づくことが違う

さて、もちろんイベントは気づきの宝庫。参加者全員が共通のチャットツールを使い、質問がどんどん共有されるので、さらに多方面からの気づきが加速します。

最終的にはたしか159件の質問があったかな?! 主催者・登壇者も追うのに必死。

動画や音声で聴いたエピソードもあるのですが、生で聴くとなぜか違う気づきがあります。話す人の熱量が伝わるんでしょうね。

私なりの気づきをいくつか列挙します。

・個人のレジリエンスの総和はチームのレジリエンスではない 
・なんでわざわざポテンシャルを引き出さないといけないの?

・1900年代までは戦略という言葉が使われていなかった
・心理的安全性は軍事的世界観では必要ない
・軍事的世界観では内発的動機でやる仕事はご褒美になっている

・緩和課題と根治課題に分ける
・問題→困難 困難という言葉には、より感情的要素が入る
・問いはフォーカスの違いから生まれる

・keep moyamoya try ケモティー
・自分の世代は前だけ向いて走ってきたが、今では振り返りがとても重要になっている

そして一番考えたのは

問題とは?
答えを考えるための問いのこと

これでした。

問題は、解決しようとする意志の中に立つ

問題は?と聞かれたら、結構出てくるのは単語です。「売上ダウン」「クレーム」「残業」など。

ちょっと問題の定義を何かで学んだ方は、「目標と現状のギャップ」を問題として考えます。

しかしまだそれでは十分ではない。

そのギャップに「問い」を立てて、解決策を模索する行動に進める。

「問い」によって、解決できる「お題」にする。これを「問題」とするのです。


例えば売上が落ちている。売り上げが上がれば良いという目標がある。

そこに「新規のユーザー層に届く広告は何だろうか?」と問うのか、「商品のUIでアップデートすべき点は?」と問うのか。

はたまた「売り上げを上げるのは本当に良いことなのか?」と問うのかで、問題は全然違ってきます。

そこでメンバーが心から「それを考えたい、解決したい」というテーマを擦り合わせて、皆が解決に合意した「課題」にして行くプロセスが大事なんですね。

改めて、問いとは何か?について解像度を上げることができました。安斎さん、池田さん、関西大学梅田キャンパスの皆さん、ありがとうございました!

安斎さんの大阪イベントの振り返りを含めたVoicyもどうぞ。


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