和声覚え書きシリーズ 第2回・非和声音(掛留音、倚音)
はじめに
第2回では、非和声音を使うことで得られる響きや音の動きの一部を解説します。
また、課題旋律の非和声音の動きから「逆算して」和声付けしていくことも課題を解く際に大きな手助けになります。
譜例はC.D.(ソプラノ課題)の様式を想定しています。
根音への掛留音、倚音
多くの場合、どの和音にも根音への掛留を入れることは良好な効果をもたらします。
第5音への掛留音、倚音
Ⅴ度(借用和音、減七含む)で用いられることが多い響きです。ほかの和音に用いられることもあります。
第3音への掛留音、倚音
半終止や動きを少し緩めたいときに使われることが多い響きです。
また課題の最後の終止でⅣ度調のⅤ度に入る場合は、必ずといって良いほど第3音への掛留や倚音を経由します。
まとめ
以上のような用例はさまざまな課題で随所に見られます。どのような響きが使われているかを意識して課題を分析することも学習のコツです。ぜひ参考にしてみてください。
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