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大切な人にだけは"面倒なこと"から逃げない自分でいたい

sumikaの『溶けた体温、蕩けた魔法』という曲が好きだ。

2018年のツアーで久しぶりに演奏されたこの曲。
歌う前のMCで片岡さんが言っていた言葉が今でも忘れられない。

「どうでもいい人には優しくしておいた方がいいんですよ。
その方が相手も不快にならないし、自分だって面倒な話にもならない。
だけど、”大切な人くらいには” ダメなことはダメだと言える自分でいたい。」

良く言えば平和主義、悪く言えば八方美人の私は
この言葉に頭をぶん殴られたような気分になった。
本当、その通りだよなぁ、と。

人と何かを議論したり話し合うことってすごく時間も体力も使う。
正直なところ、そんな時間を過ごすよりも
お酒を飲みながらバカ話でケラケラ笑っている時間の方が
私は何倍も好きだ。
だってどうせ同じ1日を過ごすなら
自分が少し我慢してでもその場が楽しい方がいいじゃないか。

だから、学生時代から友達と喧嘩したりとかって
記憶を辿ってもそんなにないなぁと思う。

そうやって「嫌だな」と思うことも我慢してきた分、
本当に辛い時って誰に助けを求めればいいんだろうと悩むことがある。
自分の弱いところとか汚いところ、
ありのまま見せて嫌われないかなって立ち止まってしまう。

今まで ”楽なその場限りの関係” しか私にはなかったんだなと気づかされた。
そりゃそうだよ、どちらかが我慢してる関係なんて長く続かない。

自分の中でどこか
「あなたは10年後の私の未来には関係ないだろう」
と、勝手な線引きを無意識のうちにしていたんだろうか。

でも、私にだって一生一緒にいたいと思う人たちはいる。
”一瞬の楽な関係” じゃ満足できないと思う。

「自分のことをわかってほしい」
と思うくらい大切な人とは同じ気持ちを共有したい。
だからこそ、大切な人とは多少の衝突や議論は避けられないんじゃないか。

繰り返しにはなるけれど、
やっぱり人と議論することは時間も体力も使う。
しんどい。
だけど、その先にはきっと
もっともっと良い関係になってる未来があるはずだから。

逃げずに向き合っていきたいな。

”僕ら寄り添って 傷をつけ合って
好きの分 嫌いも等しく言い合える
ちょっと面倒だけどね
欠かせない一手間をかけて
やっと解り合えるはずだから”

片岡さんがMCで伝えてくれたメッセージは
この歌詞に詰まってる。
言葉の選び方が本当に好きだ。

私が大切に思う人たちも同じくらい
”一手間”を自分にかけてくれるとしたら。

こんな幸せなことはないよなぁと思う。


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