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やっぱり人と飲むお酒が好き。

このご時世、外でお酒を飲むという行為が
ものすごくやりづらい雰囲気になっているなと思う。

もちろんそれは仕方のないことなんだけれども。

私のように1週間のうち3日くらいは
会社の同僚や友人と外食して遅くまで飲み明かすような生活をしていた人間は
大切な時間の一部がなくなったような、とても悲しい感情になることがある。

お酒が好きなら家で一人でしっぽり飲めばいいじゃないか
と言われることもわかるんだけど、
私の場合、「お酒が好き」なのではなくて、
「人と飲むお酒が好き」なタイプだと思う。

どうして一人で飲むお酒は好きじゃないんだろうと考えたときに、
1つ「これだ」と合点がいく答えが自分の中で見つかった。

それは、お酒が入ると少しだけ本音に近い言葉を聞けたり言えたりするような気がすること。

私自身が、喜怒哀楽の中で「怒」と「哀」を人前で出すことがめちゃくちゃ苦手なんだけど、
誰かと一緒にお酒を入れると少しだけ「哀」の感情を人前で出せることがある。
(「怒」の感情だけはどうやっても人前で出せないのは今でも悩んでいる。)

普段、辛くても辛いと言えないタイプの人間なので
色々とため込んで一人で眠れない夜を過ごすことも珍しくない。
精神衛生上、良くないよなぁと常々思う。

「あーしんどい」と思っているときに
「飲みに行こう」と言ってくれる同僚や友人とアルコールを入れると
どこかたがが外れたように突然涙が出てくることがあった。
それと同時に、自分の弱い部分や悩んでいたことを頭の中で整理することなく、感情の純粋さを保った言葉で自然と口から出ていた。
本当に自分でも驚くくらい自然と言葉が出てきた。

それは単にお酒が入ったからってだけではなくて、
すぐそばに自分のことを真剣に考えてくれている人がいる安心感もあるんだろうか。

普段一人でもなかなか泣けないのに。
お酒と自分のことを理解してくれている人の言葉の力ってすごいなと思った。

たぶん、こうやって感情的になれることってリモートでは難しいんだろうな。
ちゃんと人の顔を見て、タイムラグのない声を聞いて、
触れたくなったら触れられる距離だからこそ、
自分の感情を見せることができる気がする。

仕事も飲み会もリモートが主なご時世だけど、
やっぱり人と直接会うって素敵だな、と本当に思う。
これだけはどれだけデジタルが進んでも変わらない価値であってほしい。

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