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想像力を高めること。行間を考えること。

僕の美容師という仕事は、何年通ってくれていても毎回新鮮な気持ちで向き合える仕事です。
毎回違うオーダーが来るわけじゃないし、いつも通りでっていう方ももちろんいます。
でも何が新鮮かって、お客さんの気分はいつも違うから。

いつも通りって言っても、彼氏ができたとか、彼女ができたとか、フラれたとか、仕事頑張ってるとか、疲れてるとか。

何か気分転換に髪を切りたいという気持ちがあるかもしれないし、

新しい髪型に挑戦したいって思ってるかもしれないし、

本当にいつも通りかもしれないし。

何が言いたいかって、言葉の意味通りの気持ちじゃないかもって考えることがすごく大事だと思う。
それは、小説の行間のように余白や間によって表現されるようなことで、
コスパの世界とは少し離れたとこにあることだと思う。

僕たちの仕事は、その時の心や表情、言葉と言葉の間に隠れることに気づく仕事。ただ髪を切ればいいわけなくて、体の一部をデザインする数少ない仕事であるということ。
その人の生活の一部にハサミを入れるということ。

髪が伸びると共に費やしてきた時間に変化を起こすということじゃないかな。

だからそれに向き合うと、
いつも通りが新鮮になるし、楽しいことや、悩んでること、頑張ってることを共有できる時間になるかもしれない。
そういうことを望んでない人には干渉はしないけど、
僕はそういう時間がすごく好きだなと思う。

人それぞれの時間を生きている中で、必要とされる人でありたい。

想像力を高めて、行間を読むかのように気づける人でいることは、

難しいけど、僕の毎日に彩りを加えてくれる。

とても楽しい!!!!

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