息子の言動に違和感 「反動形成」と「過剰適応」

「小学3年生でそんなこという?」
と、思ったことがありました。
わが子の言動です。

「反動形成」と「過剰適応」

心理学を学んでいたら『反動形成』という言葉を知りました。

反動形成とは、
「受け入れられない考えや不快な感情に抵抗する為に、
それとは反対の行動や態度をとること」です。

本心とは反対の言動をとり続けるので
ストレスが蓄積されやすいです。

例えば
「嫌いな相手に丁寧に接する」のような事です。

私はこの言葉を知った時に、
わが子が小学3年生の時のエピソードを思い出しました。

そのエピソードは、
『過剰適応』という言葉も関係あると思いました。

わが子が少年スポーツチームの体験中、
選手たちが一列に並び挨拶をする場面で、
息子がとった態度について、
チームのママさんから聞きました。

『一列に並んで挨拶をする時は帽子を取る』
ということを知らなかったわが子は、
みんなが注目している整列中に、
監督に「帽子をとるんだよ」と教えてもらったそうです。

すると息子は、
「教えていただきありがとうございます!!」
と言ったそうです。

その場にいたコーチやママさんたちは感心されたそうです。

その話を聞いて、私は息子の言動に違和感がありました。

まだ3年生の小さな子どもが、
そんなこと言うなんて
出来すぎていてなんか変だと感じました。

「それくらい言うんじゃない?」
とか
「良いことなのに?」
など感じ方も様々だとは思います。

でも私のその時の、
息子の成長段階のイメージでは、
『注意されたらただ「はい、わかりました」
と言って素早く帽子を取る』
のような態度をするものだと思っていました。

しかしわが子は
「教えていただきありがとうございます!!」と。

「言いすぎじゃない?」
と違和感がありました。

それは「過剰適応」なのでは
とあとから思いました。

過剰適応は、
その場に適応しすぎる事です。

社会的、文化的環境に対して行き過ぎた状態です。

野球体験中の息子のその言動は
行き過ぎではないかもしれません。

他の子が言っても「えらいね」
くらいにしか思わないかもしれません。

だけど息子には過剰適応だと思う私がいました。

本当は一人だけ帽子をかぶっていたことに
恥ずかしくてとまどったような気持ちだけど、
その場で丁寧に対応したのは「過剰適応」なのではないか。

息子は小さいころから気遣い上手だと
ママ友さんたちから言われていました。

私は子どもなのにそれでは疲れるのではないか
と心配していました。

その息子の言動が、
「反動形成」や「過剰適応」なのかはわかりません。

違うかもしれません。

いま考えると息子のその言動に違和感をおぼえるのは
私らしいと思います。

他人から何でもないことや、
子どもの良い事のように見えることも、
心配性なところがある私は心配するのでした。

息子のそのエピソードが
「反動形成」「過剰適応」だったのかはわかりませんが、
私がそう感じる理由があります。

それについてはまた今度、書きたいと思います。