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「資産」になるキャリアの作り方

今回は、日米の考え方の違い、私自身が日本とアメリカについてどのように考えているのかも含めて、キャリアの作り方について私なりの考えをお伝えします。

日本は一斉に就職活動・新卒入社

私自身も「日本に生まれて小・中・高・大学まで通い、その後は新卒で社会人になる」という、ごくごく普通で、多くの人が歩むであろうキャリアを積んできました。

就職活動は早い人だと大学1年生頃から始めていると思いますが、私自身は大学3年から就職活動を始め、合同説明会に参加したり多くの企業にエントリーシートを出して面接に行き、新卒で人材教育のコンサルティング会社に入社しました。

日本に住んでいる人にとっては当たり前になっていると思いますが、多くのキャリアは一斉に就職活動を行い、一斉に4月から入社をします。今でこそ副業や転職が増えたとはいえ、新卒で入社した会社に勤め続けるという考え方がまだまだ色濃くあると思います。

これが良い・悪いということの議論をしたいのではなく、日本はこのような仕組みになっており、なおかつ転職をする時の難易度は、まだまだ非常に高いのではないかと私自身には見えています。

だからこそ、今いる会社を辞めることや手放すことに対して恐れがあるし、「せっかく今勤められているのに辞めるなんて怖い」と思う人がいるのはよく分かります。私自身もそうだったので・・・。


”即戦力であること”を証明するのがアメリカ


一方でアメリカは、”就職活動”という一斉にする行為はほぼありません。小・中・高・大学というくくりではなく、基本的には階層型になっており、大学生になった頃からインターンとして実際に企業に勤めることをし始める人が多いです。

アメリカで最初に住んだシリコンバレーでは、「Googleでインターンをしていました」「Facebookでインターンをしていました」のような人がざらにいて、インターン生は実際に業務もしていました。

実際の就職活動では、インターンで身に付けた技術やできる能力を証明し、会社に対して自分自身を売り込んでいくというスタイル。国が違えば「こんなにも違うものなんだ・・・」と衝撃を受けました。

日本にいた頃は「入社して最初の頃はあまり使い物にならなくてもしょうがない」と感じていましたが、いかに自分が企業にとって価値を生める人間なのかを証明することが、キャリアを作る上でこれからは必須になると感じています。もちろん社会人経験が浅かったり、できることがまだまだ少なかったりするとは思いますが、スタンスの違いをアメリカに来て強く感じました。


自分を”適切に”表現する


アメリカで転職する場合は、前職まで何をしていたかだけでなく、自分が次の会社・環境・プロジェクトでどのような能力を身に付けたいのか、どのようなバリューを発揮できるのかを明確にした上で、キャリアチェンジ・キャリアアップをしていきます。

さらに、採用自体も「Job description」という、職業に求めているバリューや何をして欲しいのかが明確に定められており、それができるという証明を持って転職活動していきます。

ただ、これは善し悪しもあるかもしれませんが、その時点でできるかどうかが分からなくても、「できる」と言いきって入っていきます。簡単な言葉で表現するならば、「盛る」のような感じで、自分はできる!と強く主張していきます。

採用する側として企業を経営していたからこそすごく感じましたが、実際に働いてみたら、「これから勉強します」のようなことも往々にしてあって、騙されたとまでは言わないけれども「言い過ぎでしょ」と思うことはありました。


日本人は自分のことを主張しなさすぎる

日本人は自分のことを主張しなさすぎるし、謙遜してへりくだっている人も多いと思います。

「すごく力あるのに、なぜそんなに控えめなんだろう」という印象を持つ人も多くいます。お互いに良いところを見習いあえばいいし、ビジネスシーンやキャリアにおいても、もっと適切に自分のことを表現していくのがいいのではないか、と思っています。


適切に表現すること

とはいえ私自身も、会社員時代は、自分がしてきたことを主張するのはむず痒かったり謙遜したり、きちんと表現できませんでした。表現をしていないので、評価されるわけでもなく、給料もキャリアもアップしない期間を長く過ごしてきました。

だからこそ伝えたいのは、適切に表現することは社会人として必要な能力」の一つなのです。


重要なのは「形に残しておくこと」

どのキャリアや職業においても、やはり自分自身が何を考え、何をしてきて、結果として何ができるようになっているかを明確にしておくことが大切です。これは自分のためだけでなく、仕事で関わるようになる人のためにも重要です。

また、最近はオンラインでできる仕事も多くなり、オフラインなら見えていた仕事が見えづらくなっています。オンライン上で完結するものであっても、きちんと整理して表現をしていかないと、より評価されづらい状況です。

形として残っていないものは自分も忘れるし、人も評価しようがないのです。それを人に委ねているということは自分の人生を棒に振っている人任せにしているということになってしまいます。

自分が何を考え、何をして、何ができるようになったのか、さらに言うと何を失敗し、そこから何を学んだのかも含めて書き起こす、ないしは残しておくというのはとても大切です。

新しいことにチャレンジする時に、今まで考えてしてきたこと全てが自分のキャリアとしての資産になります。ぜひ、あなたにしか描けないキャリアとしての資産を大切にしてくださいね。


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