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白鷺線沿線・百代町を歩いてみた(空想お散歩ブログ)

読者の皆さん、こんにちは。とらつぐみです。

今日の記事は、いつもと趣向を変えて、普段行ったことがないまちをぶらぶら散歩する記事にしようと思います。

私は現在大学生で、自宅から大学まで電車通学しています。1限の授業があるときは早く起き、ラッシュの電車に乗って、駅から駅へ、まちからまちへ。車窓を見ると、一度も降り立ったことがないまちが次々流れていきます。

そこでふと思ったのが、普段通り過ぎるだけのまちを実際に自分の足で歩いてみたら、どんな感じなんだろう、ということです。

というわけで、私が普段通り過ぎている、白鷺市内を走る路線である白鷺線の、降りる駅の二つ前の駅、百代町駅から、その次の光ヶ丘駅の間を散歩しようと思います。



☆ ☆ ☆


自宅から電車に揺られること約1時間。普段は降りない百代町のホームに降り立つ。


降りてみてまず目にしたのがこの標識。ハトの餌やり禁止なんてマークあるんだ。


言われてみればこの駅、確かに他の駅よりハトが多い気がする。信号機の上のトゲトゲは、ハトよけかな。

駅の階段を上がったところにもハト。まるで指名手配犯みたいな扱い。



百代町駅前の広場には銅像が飾ってある。構内にはあんなにハトいたのに、ハトの銅像はないんだ……

乗降客数は割と多い駅だが、平日の昼下がりなのでそこまで人は歩いていない。駅の周辺は結構ビルが立ち並んでいて、駅前広場から大通りにかけて交通量も多くなっている。


ガラス張りのお店。この椅子は待機列用のかな?


ドラッグストアの前にさっきの銅像の続き。大通り沿いにはチェーン店や商業ビルが立ち並んでいる。


大通りを歩いても仕方ないので、裏通りに入ってみる。住宅街には街路樹が多く鬱蒼としているくらいだ。こういう街中の自然は嬉しい。


かわいい植え込み。


住宅街を歩くと広めの公園に着いた。池もあって、近所の人が散歩するのにちょうどよさそう。


カモがいるのかな? と思ったら違った。


散歩道は、常緑樹が多いからか鬱蒼としている。


花壇を見ながら休めるベンチ。


散歩道が整備されている池の東側は小奇麗だが、西側は草が好き勝手生えている。
フェンスで区切られてて人が近づかないからか、野鳥はこっちの方がいいみたい。私もこっちの方が居心地がいい。


求愛するハト。左のハトは胸のあたりの羽毛を膨らませている。ハトは年中繁殖期らしい。


公園を出て、再び住宅街をぶらぶら。コンクリの建物の上で鳴くイソヒヨドリ。無機質な灰色の直方体の、真っ直ぐな辺が収束する点にすくっと立つシルエット。



かと思えば真っ白な犬。首輪をしていないけど、野良ではなさそう。



住宅街を抜け、先ほど歩いた大通りを渡り、反対側の裏通りを歩いてみる。まだこういうお店に入るには若すぎる気がする。


店の裏手の、こういうごちゃごちゃした感じ、嫌いじゃない。

裏通りからさらに狭い道を行くとまた住宅街。この辺りには、昔からあるような木造の家が多くある。


道に佇む猫。


細い道から少し広い道へ。後で知ったことだがこの辺りは昔街道が通っていたらしい。道沿いには昔ながらの店。


くさもち、気になるな。


お父さん預かります……?

稲荷神社を見つけたので、お参りした。この辺りは商売をしている人がいるからか、お供え物もたくさん置いてあった。

再び狭い道。風情ある木造の家と生垣。

かなり古い自販機がある。この辺りだけ、時が止まってるみたいだ。


小さい公園を見つけた。塗装が剝げかかっていて物悲しいブランコ。


こっちの馬は綺麗に塗られてはいるけど、何も模様がない「素」の馬だ。これはこれでなんか寂しい。


住宅の隙間を縫うような、ぐにゃぐにゃした細い道。

塀に囲まれためちゃくちゃ狭い道。こういうところを通るとなんだかドキドキする。


家の石垣の割れ目から多肉植物がたくさん生えている。生命力の強さに少しギョッとした。


木造住宅の軒先に何故かコーヒーの缶。いったい何のために吊してるんだろう。


塀の模様も、よく見ると家によって色々だ。

坂を上っていった先に突然、竹藪が現れた。何だろう。

竹藪の中は遊歩道になっていた。坂を下った先は田畑の中に住宅がちらほら建っている。新興住宅地だろうか。


下りた側から見ると隠しダンジョンの入口みたいだ。


新興住宅地を抜け、百代川の川原の方へと足を延ばす。
街中の様子とはかなり印象が違うが、この辺りは荒地と田畑が延々広がっている。イノシシってこんなところにまで出るのか……


川原のすぐ近くに来ると再び住宅が増え始めた。遊歩道や公園も見えてきた。対岸にも住宅地があるみたいだ。


無残にも幹を残して枝を全部切られた木。きのこがびっしり生えていた。


公園の中に水路らしきものがあったが、水は流れていない。


木の根元が一瞬もんじゃ焼きみたいに見えた。お腹が空いてきたせいかな……


橋を渡ってしまう前にもう少し川原をぶらぶらしよう。向かい側には集合住宅が立ち並んでいる。この川より向こうが光ヶ丘だ。


小さな橋が見える。橋とパイプの間を器用に渡る猫。


川原の遊歩道の終点まで行くと、小さな工場がいくつか並んだ細い道路に出た。そこをさらに進むと鉄道の高架が現れた。ガード下は狭くて散歩には心もとない。川原まで引き返し、さっき猫がいた橋を渡る。


集合住宅が並ぶ道を歩く。


ハクセキレイがいた。地面を歩いているイメージが強いが、屋根もよく歩いている。

ミニチュアでゴミの出し方を教えてくれている。かわいい。


公園の様子を見ると何となく周辺の環境が分かる気がする。砂場で犬に糞を絶対させたくないという意思が伝わってくる。ここまでされるとちょっと息苦しい。

花を盗む人いるんだ……


事故には気をつけよう。


住宅街といえばムクドリ。電線の上の黒い点々は全部ムクドリだ。キュルキュル、という鳴き声とともに、家々の屋根の上をせわしなく飛び交っている。


少し急な坂を上っていく。「丘」というのだから坂があるのも当たり前だが、結構足にくる。

丘の中腹にあった、蔦がびっしり建物を覆い尽くしているお店。つる植物は放っておくとものすごい勢いで伸びるって本当なんだな。

可哀想にもベコベコに折られた三角コーン。


丘の頂上近くにまた公園があった。遊具はあまりなかったが、椅子と机があった。



公園から数メートル先には、大きな池があった。ため池だろうか。

池の周りをぐるっと回る。池を囲うフェンスの奥に、古びた桟橋のようなものが見える。何だろう。

変なところに突き刺さったカーブミラー。


池の周りは心なしか緑が多い気がする。家々の庭の植物も、住宅街の狭苦しさを和らげてくれる自然だ。電柱、植木に埋もれてるけど。


住宅街は、新しく整備された直線的な道が多いが、たまにぐにゃぐにゃした道もある。ひょっとしたら昔の道の名残かもしれない。

細い道から広い道に出て、また急な坂を下っていく。坂を下ると、徐々に住宅街からチェーン店や商業ビルが並ぶ市街地に変わっていく。


駐車場に設置された自販機の横に咲く得体の知れない花。この駐車場の周りには、新しいおしゃれな店ができつつある。


大きなマカロンタワー。ショーウインドーを見てお腹が空いていることを思い出した。どこかイートインがある店はないかな。

派手な色のロリポップが並んでいる。輸入食品の店みたいだ。

レンガ造りのおしゃれな店の、スイッチがついていない看板。「OPEN」でも「CROSED」でもない状態だ。


カモメかな? 何かイベントに使う機材のようだ。

結局通りの一番突き当りにあった喫茶店に入ることにした。
セルフサービスの喫茶店で、マカロンとコーヒーを注文してカウンター席に座る。スマホの充電もできたので、Twitterを見ながら小一時間ダラダラしてしまった。
仕事帰りらしき人が入ってきたのでこそこそと店を出た。


いつの間にか陽がずいぶん傾いている。

駅に向かって少し歩くとアーケード街があった。先ほどの通りに比べるとあまり人通りは多くない。店があまり開いていないからかもしれない。

本日定休日だった食堂。ワンプレートの定食になぜかスイカが入っている。

駅の周辺は何やら工事をしているらしい。両サイドに「工事中」とあるから、圧迫感がすごい。そのまま道なりに行くと駅に着いた。

ずいぶん暗くなってしまったが、無事光ヶ丘駅にたどり着くことができた。せっかく来たので大学で勉強してから帰るとしよう。


それでは、また次回の散歩ブログにて。




※この散歩ブログはフィクションです。
実際にはこの街は存在しません。地名等はすべて架空で、仮に同じ地名の場所があっても一切関係ありません。


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このブログを書くため友人知人から沢山の写真を提供してもらいました(頂いたけど使えていない写真もあります、すみません)。ありがとうございました。(とらつぐみ・鵺)