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東洋医学【陰陽学説】

陰陽学説とは、いかなる事物、現象は全て「陰陽」2つに分けれるという考え方である。
例えば、
「陰」は下降して地になり
「陽」は上昇して天になる
「陰」は日陰で冷たく
「陽」はひなたで温かい
このように、「陰陽」は自然界の運動変化の根本法則とも言われる。

そんな、陰陽の考えは誰が作ったのか?いつ作られたのか?
また、陰陽学説の詳しい内容を紹介したいと思います。


陰陽学説の歴史

陰陽学説と深い関連を持つのが「易」である。

「易」とは

世界最古の占いと言われていたり、東洋思想の原点でもある。

作者は

伏犠(中国の伝説上の皇帝)と言われている。

しかし、伏犠のみで作ったものではなく、時代とともに様々な人が携わり、今の「易経」の形として完成したと言われている。

「易」の中で出てくる、太極図というものが、宇宙そのものを表している。
太極図は陰と陽の2つに分けられ両儀となる。
分けられた陰の中でも陰と陽にまた分けられて、陰の陰、陰の陽となる。陽も同じで、陽の陽、陽の陰に分かれ、できた4つを四象と呼ぶ。
四象もまた2つに分けられて8つの八掛というものが出来上がる。

このように、陰陽の2つに分けれる。
陰陽学説は八掛理論と合わせて一体にしたと考えられる。

陰陽の相互関係

対立と互根(依存)

・陰と陽は相反する属性で成り立っている。
・上という概念は、下という対立した概念なしでは存在し得ない
このような陰陽の相互依存を互根という。

対立と制約

・陰と陽は対立するものであり、互いに制約し合っている。
・制約によって平衡(バランス)を取ることができる。

消長と転化

・陰陽の量が増えたり減ったりすることを陰陽消長という。
・陰陽が消長を繰り返すには、陰や陽が増加や減少をし続けるのではなく
ある一定のところで増加は減少に、減少は増加に転化しなければならない。
転化なければ、消長の結果、陽または陰が無くなってしまう。
これを防ぐために、陰極まれば陽、陽極まれば陰に転じることとなる。

可分

・陰陽に分けられることを可分という。
・絶対的な陰や陽というものは少なく、相対的に陰や陽となることが多いい。

人体における陰陽

臍より上は、陽
臍より下は、陰

外部が、陽
内部が、陰

背部が、陽
腹部が、陰

腑(六腑)が、陽
臓(五臓)が、陰

心は陽中の陽、肺は陽中の陰
肝は陰中の陽、腎は陰中の陰
となる。

まとめ

陰陽の平衡(バランス)が保たれていれば正常であると考えられている。
陰陽の平衡が保てなくなっている状態がである。

人体に陰陽の法則がある以上
治療においても陰陽の考えを用いることが不可欠である。
例えば、
寒の場合には温めるような治療(灸や温性の薬
熱の場合には冷ますような治療(鍼や寒性の薬
を用いることが重要となる。


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