渡邊雄太選手が本契約したぞ!
渡邊雄太選手がトロントラプターズと本契約を結びました!
おめでとうございます!
ラプターズの公式でサインの映像が公開されいました
バスケファンで良かったと思えた瞬間でした
ということで、渡邊選手の本契約のすごさを語らせてくださいお願いします
まずはNBAというものがどれだけ狭き門なのかということです
NBAはロスター入りできる選手が15人
メジャー同様30チームありますが450人しかいないわけです
メジャーリーガーが1280人ほどいることを考えると競争の厳しさがわかります
そこに下部組織というか提携したGリーグというNBAを目指す選手たちのリーグがあるんですが、そこからは各チーム2人しか2way契約できません
渡邊選手はここ2年半は2way契約でした
2way契約はGリーグに所属しながら50日はNBAに帯同できるという不安定な契約です
いつ切られるのかわからないので、渡邊選手も不安だったのではないでしょうか
実際、2年前に2wayを結んだメンフィスグリズリーズでは2年間で33試合の出場
しかし契約終了後に声はかかりませんでした
2020年は開幕直前のキャンプに招待され、その後には10日間契約を結んでそれなりの結果を残せた渡邊選手はラプターズと2way契約を結ぶわけです
しかもラプターズでは15人の枠が埋まっていたので空いていたから入れたのではなく、渡邊選手が欲しいから1人解雇したのです
契約してもらったんじゃなくて勝ち取ったのです
しかも解雇したのは地元カナダ出身のブリセット選手です
201センチのスモールフォワード、22歳と渡邊選手よりも若くて身体能力のある選手でした
そしてシーズンが始まってからはプレイタイムが10分に満たない試合が続きました
短い時間ながらも、コート上の誰よりも動いて相手の得点を簡単には許さなかったのが渡邊選手です
風向きが変わってきたのは1月後半、チームメイトの欠場が相次いだ時期でした
1月24日から足首を怪我するまでの9試合、渡邊選手は平均15分出場、4.7得点、スリーを42%と高確率で沈め続けてコーチやチームメイトの信頼を得て、ラプターズファンの心を掴みました
シュートフォームは滑らかで美しい
そして怪我明けのミネソタティンバーウルブズ戦、渡邊選手は不名誉な形で全米に知られてしまいます
ドラフト1位ルーキー、アンソニーエドワーズのモンスターダンクの被害者になってしまったんです
エドワーズの頭は305cmのリングと同じ高さだった
スピードに乗って跳ばれてしまったら多くの選手はブロックには跳ばず、静観するだけです
しかし渡邊選手はブロックにいきました
このハイライトは多くのSNSで拡散、世界中のバスケファンにシェアされました
相手チームのファンからは「ワタナベは死んだ」「日本で葬式をしてやれ」などSNSで嘲笑するようなコメントがたくさん見られました
アジア人ということもあったせいか、普通の選手よりも多くの避難を浴びた印象です
日本のファンはかなりショックだったと思います
しかし渡邊選手本人はあのブロックについて、
「跳ばない理由はないです。あそこで跳ばないのなら僕はここにいるべきじゃない。100回ああいったことが起きて、99回決められても1回ブロックできる可能性があるなら僕は跳びます」
と語りました
ますますファンになってしまいますね
このダンクはシーズンのベストダンクと言われているので今後何度も流されるでしょうが、渡邊選手は全く気にしていない様子なのでメンタルの強さを思い知りました
そんな困難を乗り越えて、21年4月にはキャリアハイを更新し続け1試合21得点を記録
本契約は確実なものだったと言えるでしょう
ちなみにザックリとした契約金は今シーズンの残りが約3500万円、来シーズンは1.9億円ほどです
夢がありますね
現在450人ほどいるNBA選手でアジア人は渡邊雄太と八村塁のふたりだけです
日本のバスケファンはもっと自慢していいと思います
とりあえず一つの夢を叶えた渡邊選手ですが、彼の物語はまだこれからです
NBAには毎年60人ほどが入ってくるので生き残ることも大変でしょう
余談ですが1シーズンで
キャンプ招待→10日間契約→2way契約→本契約
と上り詰めた選手は渡邊選手が初めてだそうです
渡邊選手の持ち味はアウトサイドシュートとディフェンスなので現在のバスケットでは重宝されることでしょう
今後どんなチームでどんな活躍をするのか、応援していきたいです
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