自作間取りの取り扱い方~設計士の見極め
こんにちは。
建築コンサルタントのtakumiです。
家づくりをこだわったものにするため、増えているのが、「間取りを作成してみる」という方々。
とても良いことです(^ ^)
間取りをご自身で作ってみると、自分たちの要望を整理できますし、
「思っていたより面積が取れない」なんて気づきもたくさんあります。
コツとしては、「テキトー」に描いていては、あんまり意味がありませんので、方眼紙なんかにきちんと描くことです。
5mm方眼紙がおすすめです。
※間取りの作り方は別の機会にお話したいと思っていますm(_ _)m
一般的な木造なら、1坪が四コマ(1cmのマス4つ)ですね。
ネットで検索しても色んな間取りが出てきますから、色々参考にして、階段やトイレの大きさなんかの寸法感覚も、ある程度学べます。
今は「マイホームデザイナー」といった、一般の方でも簡単に作れる間取り作成ソフトもありますから、何となく形にはなってきます。
しかし当然、構造が分からなければ、作られた間取りで進めることはできませんから、ホントのたたき台ってところです。
そうやって出来た間取りですが、いざ、ハウスメーカー・工務店との打ち合わせが決まっても、まだまだ見せなくて良いです。
というか、最初から見せてはいけません。
なぜなら、業者さんの営業や設計士が間取りを作っていく際に、あなたが作ったその間取りに引っ張られて、それより良い間取りに到達できなくなることがあるからです。
「プロなら最適な間取りにカスタマイズできるんじゃないの?」と思われますよね。
しっかりした設計士なら自分の感覚で、細かく要望を聞き取り、一から間取りを作っていきますが、「その間取り自体がこのお客さんの要望」と受け止めてしまう担当者もいるからです。
大きなデメリットでもあれば、間取りを作り直すこともありますが、ヘタにうまくまとまった間取りを作ってしまったら、細かいデメリットはそのままに進んでしまいます。
小さなデメリットも、「これでいいんだな」と、勘違いして進める可能性が大きい、ということです。
私の方でも、施主さんが作った間取りで突き進んで出来た間取りを診断することもあるのですが、
「なんで、これに気づかなかったの?」っていう欠点が隠れていることがあります。
ですので、業者さんに自分たちの要望を伝えるには、まずは「要望書」という形で「テキストベース」でまとめることです。
設計士というのは、対話や要望書で得た要望事項を形にすることに長けているものです。
(そのハズです。)
ですので、設計士の自由な発想を妨げる可能性のあるあなたの案は最初は出すべきではないのです。
もちろん、無理のある要望内容ではまとまりませんから、要望事項にも優劣は必要です。
そうして設計士が作った間取りを見て、ご自身で作った間取りと比較しながら、その時点ではじめて自作間取りも取り出し、
「ここはなぜこうならないの?」といったやり取りをしていけば建設的に進められるというわけですね。
そうすることで、設計士の構想、考え方も理解できます。
(その時点できちんとした考えのない(説明力も無い)設計士なら、変えた方が無難です。)
要望書の作り方はブログに詳しい記事があります↓↓↓
https://taku-kenchiku.com/住宅の計画・業者選定時には要望書を/
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