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【今日の言葉】 情け No.3249



昔、一人でインドに行った時、お釈迦様の遺跡がある所に行こうと思って、通り掛かったインド人に道を尋ねました。

その人は「案内してあげよう」と言って、40分くらい歩いて目的地まで連れていってくれました。

その人は往復2時間近くも私の為に時間を費やしてくれたのです。だから私はお礼をしようと思って財布からお金を出し、渡そうとしました。

すると彼は「要らない」と言うんです。そして、「俺は今、お前に親切にしたよな?」と言いました。

「したよ。だから感謝の気持ちを伝えたいんだ」と私が言うと、彼はこう言いました。

「俺に感謝のお礼は要らない。俺がお前に親切にしたように、この次はお前が誰かに親切にしてやってくれ。それは日本に帰ってからでもいい。それがお前の俺に対するお礼だ」

私は思わぬところで「情けは人の為ならず」の考え方と出会いました。涙が出そうになるくらい嬉しかったです。

ひろ ちさや(宗教評論家)


日本講演新聞2024年3月11日号からのご紹介です。

仏教の言葉に、

『懸情流水 受恩刻石』

というのがあります。

これは「かけた情けは水に流し、頂いた恩は石に刻んで忘れるな」という意味。

まさに冒頭のお話に通じますね。

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