見出し画像

#1 【ChatGPT-4にSEO記事の構成案を作ってもらった感想】SEO上の懸念点・最適な活用法をSEOコンサルが考察

SEO記事の制作にChatGPTを活用する人が増えていますね。

SEO会社のセミナーなどでも、そのノウハウが発信されているのを、よく目にします。

文章の生成だけでなく、構成案の作成をChatGPTに任せている人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、SEOメディアの運営やコンサルティングをしている私の視点から、実際にChatGPTに構成案を作ってもらった感想やSEO上の懸念点を紹介します。

当記事をお読みいただくことで、構成案作成における、ChatGPTの「新しい使い方」や「SEO上の懸念点」を知ることができます!

ぜひ参考にしてみてください。
※ChatGPT-4を使用した所感を綴っています。


【実践】ChatGPT-4にSEO記事の構成案を出力させてみた

以下のプロンプトで指令を出しました。


▼プロンプト

私はブログの運営担当者です。
SEOを意識した記事の構成案を作成したいです。
以下のキーワードを参考に作成してください。

#対策キーワード:「SEOライティング」

#関連キーワード:「SEOライティング コツ」、「SEOライティング 手順」、「SEOライティング やり方」、「SEOライティング 初心者」、「SEOライティング 例」

#大見出しとその配下の小見出しを設定してください。


すると、以下のようなアウトプットが出力されました。

▼出力された構成案

一見、よくできた構成案に見えます。
実際に対策キーワード、関連キーワードを考慮して構成案が作成されています。

ただし、いくつかSEO上の懸念点があるため、詳細を次の章で紹介します。


【レビュー】SEO上の懸念点

上位のChatGPTの回答における、SEO上の懸念点として、以下4点があると感じました。


①大見出し・小見出しの整合性が取れていない

「SEOライティングのコツ」や「SEOライティングの手順」と題したならば、具体的なコツ・手順を小見出しとして列挙したいところです。

しかし、ChatGPTによる回答は、小見出しも「〜の手順・方法」となってしまっているので、読者が知りたいことを、さらに階層が下の見出し(h4など)で解説することになります。

SEOの観点では、h1>h2>h3>h4...(以下略)の順に重要度が高いと判断されるため、階層はなるべく下げず、上の階層(h2、h3)で回答を用意したいですね。

そのため、大見出しに対して回答となる小見出し(「SEOライティングのコツ」であれば、「結論ファーストで文章を書く」など)をChatGPTに出力してもらうためには、別途プロンプトを用意し、指令を出すことをおすすめします。


▼プロンプト例
SEOライティングのコツを複数挙げてください。


何度か指令を出すことで理想の回答が得られると思います!


②1見出し1テーマの原則が守られない可能性がある

「SEOライティングのコツと基本」というように、「コツと基本」と2つのテーマが混在してしまっています。

私の経験上、ChatGPTをはじめとする生成系AIは上記のように一つの大見出しに複数のテーマを含める癖があると感じます。

複数テーマを内包した見出しは、読者・検索エンジンにコンテンツの内容を伝えにくくなり、SEO上マイナスポイントとなる懸念があります。

この辺りは注意が必要ですね。


③情報網羅性が担保されない

一つの大見出し(テーマ)に対して、回答となる小見出し(要素)が網羅的にリストアップさへている状態が、SEO上望ましい(検索エンジンから高評価を受けやすい)とされています。

しかし、ChatGPTが作成した構成案は必ずしも情報網羅性を担保している保証はありません。

そのため、このあたりは自らリサーチする必要があると思います。


④「経験」に基づいた独自性のある見出しを設定できない

昨今、Googleは読者の「経験」に基づいたコンテンツを高く評価する傾向があります。

しかし当然ながら、AIが筆者の経験を鑑み、コンテンツに活かすことは難しいです。

このあたりは筆者が自分の頭で、自らの経験をどのようにコンテンツに組み込むのか考える必要があります。(どんな見出しを設定するかなど)

以上が、SEO上の懸念点だと思いました。


【考察】ChatGPTをSEO記事構成案に活かす、効果的な方法

結論、構成案作成の参考にする程度の使い方が良いでしょう。特に構成案作成の前段階として必要な情報収集に活用しやすいと私は思いました。

具体的には、以下の2点です。


①構成案の大枠を掴む


ChatGPTが作成した構成案は完全なものではありません。

一方で、対策キーワード・関連キーワードを考慮したアウトプットにはなっています。

そのため、テーマに対して想定される構成案はどのようなものになるのかといった、大枠を掴むために最適と言えるでしょう。


②情報リサーチを行う

わざわざ、検索リサーチをしなくても情報を得ることができます。

例えば「SEOライティングのコツを教えて」と指令すれば、コツを列挙してくれます。

また、ネットで検索しても出てこない、あるいは詳しい説明がなく理解できない情報も、ChatGPTが初心者にもわかりやすい形式で教えたことがありました

このように、構成案を作成する前のリサーチ段階でChatGPTは非常に有効でしょう。


まとめ

記事構成案の作成をChatGPTに完全に任せることは、まだ難しいと思いました。

一方で、ChatGPTを活用することで、構成案の作成前に行うリサーチを短縮できるなど、一部の業務を効率化できるメリットがあると実感しました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?