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長崎県旅行記〜長崎〜

GW真っ只中ということで、つい先日長崎県は長崎市を訪れてきた。長崎市を簡単に表現するなら、港と坂と猫の街。

今回はこれまで以上に歩き倒してきた。2泊3日で58,000万歩と、歩数計を見直した後に驚愕した・・・

そんな長崎の魅力をできる限り、伝えていきたいと思う。


行くも坂、戻るも坂の坂ラッシュ

訪れたことがある人はわかると思うが、長崎は坂だらけだ。長崎駅から、観光名所として知られるグラバー園や鍋冠山展望台にかけて、勾配がゆるやかなものから、急なものまでさまざまな坂がある。

歩き慣れている私も、一日が終わる度に、足に疲労を感じた。しかし、そんな長崎だからこそ楽しめる景色がたくさんあった。

長崎市といえば、知る人ぞ知るアニメ『色づく世界の明日から』の舞台だ。私はP.A.WORKSの大ファンなので、長崎市を訪れたからには聖地巡りをしたいと考えていた。それもあって、最初に訪れたのは、市街地にある公園だった。

出雲近隣公園から見える長崎港

聖地巡り関係なく、この公園には多くの方に訪れてもらいたいと感じた。というのも、出雲近隣公園ほど長崎の街全体を見渡せる場所は他にないと感じたからだ。

長崎港を四角形の上辺として街を俯瞰すると、残りの三辺から長崎港を見渡す形になる。そして、上辺に対する底辺に位置するのが、出雲近隣公園になる。つまり、長崎港を正面で眺めることができる絶景スポットなのだ。

公園自体もおしゃれで、犬を連れて散歩する人や子供と遊ぶ人、友達とゆったり話している人もいて、地元民からも愛されていそうな場所だった。

公園からの景色を堪能したところで、私は次なる目的地、グラバー園へと向かった。グラバー園へは、出雲近隣公園から、徒歩20分ほどで到着できる。

坂だらけなのに徒歩20分?と疑問に感じた方もいるかもしれない。
しかしグラバー園に関して言えば、その点は心配ご無用。なぜならグラバースカイロードと呼ばれる、歩行者に易しいロープウェイと、垂直エレベーターがある。

垂直エレベーターを登ると、この記事のトップ画像の景色に遭遇する。遭遇する、と記載したのは、スカイロードを上がる際は木々や家に遮られてほとんど景色が見えないからだ。

しかし、長崎市がそれを図っているかの如く、頂上に着くと素晴らしい景観が眼前に広がり、つい見惚れてしまう。

見惚れてしまっているのも束の間、今度はグラバー園の第2ゲートが左手奥に見え、木造の旧三菱第2ドッグハウスが出迎えてくれる。

グラバー園第2ゲート 旧三菱第2ドッグハウス

グラバー園は入場料があって写真を載せるのを憚られるので、雰囲気だけでも文章で記載しておこうと思う。

グラバー園はドッグハウスを頂上に、坂を下る形で計9つの建物が並んでいる。上の写真からもわかる通り、全ての建物が木の柱と瓦のある造りになっており、それでいて石造りの教会のような白を基調とした見た目をしている。和洋折衷という表現がぴったりな趣き深さのある場所だ。

個人的には旧三菱第2ドッグハウスの2階にある歴史資料が興味深かった。長崎が鎖国状態の日本で唯一開かれていた港町ということが関係してか、はたまたグラバーがやり手の資本家であったことが関係してか、工業の発展に関する紹介が詳しくされていた。

鎖国が終わり、日本の近代化の要になったのが製鉄・製鋼、造船、炭鉱といった重工業だったようだ。中でも長崎は、グラバーと三菱が主導となって、造船と炭鉱を発展させた町らしい。(歴史に明るくないので、こういった歴史を知って一人納得するのであった・・・)

***

グラバー園でたっぷり2時間ほど滞在したこともあって、いつの間にかお昼の時間を過ぎていた。お腹が空いた。

だが長崎の坂はこれだけでは終わらない。私が市内で最も好きだった坂、祈念坂を最後に紹介したい。

祈念坂の頂上より

グラバー園を第1ゲートから出る場合、最初の十字路で右手に折れる形で道を進み、最初に右手に見える小道を抜ける。すると、右手に大浦天皇堂が、左手に墓地が見える形になり、そのまま進むと祈念坂へ行くことができる。

どうして私がこの坂が好きなのかというと、昼は日本、夜は西洋の景色を感じることができたからだ。雰囲気を西洋風にできることはあっても、西洋の景色を再現できる場所はなかなかない。だからこそ祈念坂は貴重に感じた。

メインの通りに位置していない分、人の通りも少なく、景色を独り占めできる。

長崎の郷土料理

長崎名物といえば、ちゃんぽんだ。もちろん、ちゃんぽんも食べたが、あえて別の料理の食レポをしたいと思う。

トルコライス @ Primrose

まずご紹介したいのが、トルコライスと呼ばれる料理。何がトルコなのかは全くわからなかったが、この料理の良さはなんとも言っても、子供の頃に好きだった味の3点盛りを一挙に味わえることだ。しかもお値段たったの980円。(安い・・・)

ナポリタンスパゲッティ、とんかつ、カレーライス(カレーではなくピラフのところもあるらしい)という濃い味のオンパレード。運ばれてきたとき、どうやって食べるのかを迷うほどだ。しかしこの食事のすごさは、濃い味同士のはずなのに、合わせて食べても味の調和が取れるところだ。食べながら、一人びっくりしていた。

刺身御前@吉宗

続いては、卓袱(しっぽく)料理を食べることのできる吉宗というお店だ。卓袱料理とは中華のような円形のテーブルに並べて食べる料理のことらしい。ちなみに、円形のテーブルのことを卓袱という。

卓袱料理を食べたかったのだけれど、あいにくGW期間中は提供されていなかった。しかし、卓袱料理に使われるメニューで構成されていそうな刺身御前で、ちょっぴり気分を味わった。

写真からわかる通り、吉宗では茶碗蒸しがどんぶりで提供される。他の料理もあるので、かなりボリューミーに見えるが、料理それぞれがさっぱりしているのでツルッと平らげることができる。

終わりに

写真として掲載はしていないけれど、長崎には猫が多い。至る所に猫がいる。

さらに驚くべきことに、野良猫であっても人間を怖がらない。(首輪がついていないので、おそらく野良猫だろう・・・と思っている。)だから触り放題だ。猫好きからすると、長崎は楽園だ。それくらい猫が人に慣れている。かくいう私も数匹の猫と戯れた。

猫好きな方は、観光と合わせて猫と戯れてはいかがだろうか。

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