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【物語る映画ポスター】ゴーン・ガール
![](https://assets.st-note.com/img/1681131274424-jHKPAyrbq4.png?width=800)
結婚記念日に、妻が失踪した。
![](https://assets.st-note.com/img/1681131261985-0ibO8z6bZr.jpg?width=800)
でもそれは、
彼女の壮大な復讐劇の
幕開けにすぎない。
秘めたる悪意がうまく表れています。
![](https://assets.st-note.com/img/1681132015146-rCCFhuoQc5.jpg)
目線の先は、復讐の矛先である、夫へ。
↑のポスターは
映画の始まりのワンカットから。
もうこれだけで、
その怖さを物語っています。
![](https://assets.st-note.com/img/1681132287945-CG6UP0eTrp.jpg)
かつてはあれほど幸せだったのに。
すでに陰りが見えていたことに
二人は気づかない。
光の加減が抜群です。
![](https://assets.st-note.com/img/1681131198468-7XFwC4xATl.jpg)
決意の瞬間。
鏡に映る自分の姿を見ながら、断髪。
迫力のあるシーンです。
![](https://assets.st-note.com/img/1681132556686-I05FhQ8KIu.jpg)
恐ろしいのは、
失踪したあと、彼女はけっこう
ご機嫌でいること。
慌てふためいている夫を想像しながら
うっすら笑顔を浮かべる。
![](https://assets.st-note.com/img/1681132692887-WEclE4eyYJ.jpg)
潜伏先でも、こんな具合。
オシャレなファッション雑誌風に
仕上がってるけど、
彼女の悪事とのギャップが際立って、
なお怖く見えてくる。
![](https://assets.st-note.com/img/1681132901895-CNdS5UY9nj.jpg)
背景はうっすら浮かぶ、白い封筒。
これが物語を進める動力になっていて、
この「ヒント」に夫と警察は振り回される。
![](https://assets.st-note.com/img/1681133135852-7m2DBYuD3G.jpg)
どうしてこれほどまでに
イっちゃった人になったのか?
本作ではありありと描かれていますが、
それをポスターで表現されていたのは
ひとつもありませんでした。
彼女の存在感が強すぎるから?
確かにそれだけでもう
物語っている気もしてくる。
![](https://assets.st-note.com/img/1681133622077-R9IX88yQ1K.jpg)
残された夫は、どんどん暗くなっていく。
ベン・アフレックの演技も絶妙です。
![](https://assets.st-note.com/img/1681133328522-hTp1nrJtTS.jpg)
彼女の顔・表情は、取替え可能。
本心がどこにあるかわからない。
周りの人間は、
その「顔」の空虚さに
徐々に気づいていく。
以下、ネタバレです。
![](https://assets.st-note.com/img/1681133848939-bQLYctUbbX.jpg)
やがて再開する。
一見すると、
瀕死の妻を慈悲をもって
抱きかかえる夫の美しい絵のように見える。
それが真逆の意味であるということの
恐ろしさ、裏切り。
皮肉の効いた、秀逸なポスターです。
・・・
ご覧いただきありがとうございました。
怖いとか恐ろしいとか
連発してしまいましたが、
確かに本作の見どころではあるものの
全体はめちゃくちゃ面白いです。
イカれた女性をウィットも含んで
最高のエンタメに仕上げる
デイビッド・フィンチャー監督の手腕。
脱帽です。
ここまでお読み頂きありがとうございました。 こちらで頂いたお気持ちは、もっと広く深く楽しく、モノ学びができるように、本の購入などに役立たせて頂いております。 あなたへ素敵なご縁が巡るよう願います。