【社長が教える面接対策】異業種転職で聞かれる質問と面接官が採用したくなる答え方
こんにちは、日本デザインの大坪です。
今回は、「異業種転職で聞かれる質問」と「これは採用したい!」と思わせる答え方について、面接官の立場からお伝えしたいと思います。
志望動機のポイントは?
異業種からの転職で、まず聞かれるのが「なぜこの業界を志望したんですか?」という質問です。
ここは合否に関わる部分ですが、あなたは明確に答えられますか?
この質問をする理由は2つ。
攻めの転職か逃げの転職かを判断するためです。
<逃げの転職の場合>
「前にいた業種が嫌だったからです。」
前職が何らかの理由で嫌になって転職しているということをストレートに言ってくると「逃げ」と判断してしまいます。
このような志望動機の人は、落ちる可能性が高くなります。
<攻めの転職の場合>
「僕はこの業界で◯◯を得られると期待しているので、この業界に行きたいと思ってます。」
攻めの転職とは、こういう風に次の職場に期待している、貢献したいなどプラスの動機を持っている場合です。
この場合は、半々の確率で採用します。
結局落ちるんじゃないか?と思うかもしれませんが、それは次の章でお話しすることをクリアしているかに関わってきます。
攻めの志望動機で大切なこと
ここで大事なことは、志望業界に対してどれぐらいの理解度があるかということです。
当社の事例で例えてみましょう。
当社はデザイン業界やマーケティング業界、コンサル業界など、いろいろな業界に携わっています。
そこに、コンサルタントというポジションで転職希望の人が来たとします。
その人に対して私は、
「なぜコンサルティング、マーケティングなどを志望しているのですか?」と聞きます。
この質問に対する良い例と悪い例を挙げてみましょう。
<良い例1>
「コンサルタントとして、その人がやりたいことができるようにサポートしたいからです。」
<良い例2>
「自分の周りの人で〇〇ということがあり、マーケティングが非常に大事だと気付かされました。そのためマーケティングコンサルタントを志望します。」
<悪い例>
「マーケティングコンサルタントは、とても社会的に地位が上がる、かっこいい仕事だと思っていて、僕はマーケティングを使って世界で活躍できる人材になりたいからです。」
マーケティングコンサルタントは基本的にサポート職なので、残念ながら自分が輝ける職業ではありません。
かっこいい、もっと活躍できるなどと思っているのなら、残念ながら業界の理解が浅いということになります。
このように、攻めの志望理由だとしても、その攻めのポイントが当たってるか当たってないかが合否を分けます。
攻めているポイントが当たっていなければ当然、採用とはなりません。
ですので、その業界を志望する理由が会社の方向性や業界の方向性と合致してるかということが重要視されます。
大事なのは、あなたがその業界とその会社の方向性をちゃんと理解してるかということ。
「〇〇の仕事がかっこいいからやりたい」という発想ではなく、きちんとその業界について理解していますか?
リサーチも、ネットで調べて出てくる範囲のことで構いません。
より深くリサーチしたいと思ったら、本屋さんをオススメします。
例えば飲食業界なら、本屋さんで半日くらい飲食関係のコーナーを物色してみてください。
そうすれば、飲食業界のことが分かってくるでしょう。
その業界で本気で働きたいなら、1週間くらい本屋に通い、そのカテゴリーを読破してみてもいいかと思いますが、流石に大変な作業です。
しかし、せめて半日は使って業界のことをしっかり調べて知っておくことをオススメします。
"あなたを採用するメリット"を企業へ伝えるポイント
企業は、異業種から来た人を採用するメリットがあるかどうかを考えます。
そのために、「私たちの会社であなたは何がしたいですか?」という質問をします。
それに対して
「特にしたいことは…」
「デザイン会社なのでデザインがしたいです」
など、ありきたりなことを言われても正直ピンときません。
採用する側としては、こういった答えを聞くと
「過去の経験を大事にしないで、何か新しいことをとりあえずやりたい」という人は、たいして育たないだろうと想像してしまいます。
ここで大事なことは、あなたが異業種の業界で、これまでに培った経験をどういう風に活かすかを答えることです。
「私は〇〇という経験をこれまで培ってきましたが、異業種の御社に入って〇〇がしたいんです。」
という風に答えられるとプラスになります。
余談にはなりますが、これは私が転職した時にうまくいった例です。
面接官に対してストレートに、
「御社はこういう問題があると思うので、僕のこの経験が活きると思います。」という想いをぶつけました。
この時は一発で採用となりました。
もしあなたが入りたい会社、入りたい業界に対して
「御社には〇〇という課題があると思っています。そこに私のこの経験を活かせば、〇〇という風に改善できると思います。」
このような提案ができたとしたら、採用の可能性はグッと高まり、さらには良いポジションを与えてもらえるかもしれません。
もしそういう未来を作りたいなら、トライしてみてくださいね。
採用する側の大半は、常に新しい風を求めています。
そのため、あなたが新しい風になれるかどうかを兆しだけでも示せるようであれば、採用される可能性は上がるでしょう。
前職の実績の伝え方
採用側がよく聞く質問の中に、前職の実績に関するものがあります。
「前の業種、業界で何かうまくいった事はありますか?」
「成功事例や実績はありますか?」
こういったことをなぜ聞くかというと、経験ゼロからどれくらいの期間で、どれくらいの結果を出せる人なのか?を確認したいからです。
前の業界でも、あなたは経験ゼロから始めていますよね。
つまり、こちらの業界であっても経験ゼロからのこれくらいの成長スピード、これくらいの結果が出せる人なんだと、推し量ることができるのです。
回答例としては
「前の業界では、半年ぐらいで〇〇というキャリアになり、1年くらいで〇〇というキャリアになり、2、3年目で〇〇という結果を出せるようになりました」
このように答えてくれると、前職が今の業界と関係なかったとしても
・成長スピード
・計画性
・過去を分析する能力
などを示すことができます。
そうすれば、「この人は成果が出せる人だろう」という印象を与えるため、採用される可能性も高くなるでしょう。
まとめ
今回は、「異業種転職で聞かれる質問」と「採用されやすい答え方」についてお伝えしました。
異業種転職でよく聞かれる質問は、
「なぜこの業界を志望したんですか?」
「私たちの会社であなたは何がしたいですか?」
「前の業種業界で何かうまくいった事はありますか?」
でしたね。
もしあなたが異業種に転職する時には、上記の3つの質問に答えられるように準備をしてみてください。
採用率がグッと上がり、素晴らしい転職ができるのではないでしょうか。
いい仕事・いい働き方を手に入れて、あなたの人生がうまくいけば、きっと誰かのためになると思います。
ぜひ、そういったプラスのサイクルを作ってもらえたらと思います。
何か記事の中で気づいたことがあれば、ノートに書き出してみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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