takumanのなんでも感想文part11

こんにちは、takumanです。

今回は、予告していた通り「-NEXT anime's sequel-」の第2回目です。
改めて簡単に説明しますと、この企画は、アニメでの続編が決定している作品を取り上げて紹介・感想を書いていくコーナーになります。
紹介する作品は、「キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦」、略して「キミ戦」です。私はこの作品をアニメで初めて知ったのですが、とても面白くて、思わず原作小説を全巻購入してしまいました。世界観や設定、そしてアニメならではの表現、登場人物の全てに惹かれ、とても思い入れがある作品です。

「キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦」とは

この作品は、ファンタジア文庫にて刊行されていて、2020年の秋クールに第1期のアニメ化がされました。原作小説は現在13巻まで刊行されており、今月20日に14巻が発売予定となっています。
あらすじは、高度な科学力を有する帝国の最高戦力である使徒聖「イスカ」と、精霊の力を有する皇庁の第2王女であり「氷禍の魔女」と称される「アリスリーゼ」が、戦場の中で互いを宿敵と認めあい、それぞれが思う世界平和を目指し、互いと、互いの国と、世界と戦っていく。といった話になっています。
主人公のイスカが属する帝国の小隊は4人編成で、隊長を務める「ミスミス」、イスカと同じ師をもつ「ジン」、イスカを兄のように慕う一級の機工士の「音々」の3人と共に行動しています。対して皇庁のアリスは、普段はメイドとして側に仕えている「燐」と共に行動しています。2人は立場的には敵同士ですが、状況によっては共闘することもしばしばあります。


対立の元凶

聖戦」のそもそもの原因は、「星霊」といわれる人には過ぎた力を持った皇庁の「魔女」や「魔人」が帝国によって迫害されたことにより、皇庁が帝国に宣戦布告したことが発端です。今ではその戦争が100年にもわたって繰り広げられています。
ネビュリス皇庁」とは、星が持つ未解析エネルギーである星霊を宿す星霊使いたちが建国した国で、自分たちを迫害してきた帝国を憎悪し、帝国の打倒を掲げています。皇庁を建国した始祖の魔女「ネビュリス」の直系の星霊使いは「純血種」と呼ばれる強力な星霊を宿していて、帝国から警戒されています。一方の「帝国」とは、高度な科学力と軍事力を有する世界最大の大国で、星霊を宿した星霊使いを迫害・敵対しています。帝国のトップである天帝から政務を実質任された正体不明の集団「八大使徒」が権力を握っていますが、天帝とは水面下で対立していて互いに出し抜く機を窺っています。
それぞれの国でさまざまな思惑が入り乱れ、そういった感情がこの聖戦を終わらない闘いにしていく中で、イスカとアリスの、己の主張を正しいと信じ貫く真っ直ぐで強い想いがこの作品の「表と裏」を表しているようにも感じました。


そして2人は

2人は戦場で出会い、イスカはアリスの美しさと高潔さに心を奪われ、アリスはイスカの強さと生き方に惹かれ始めます。そしてお互いが世界平和を望み合っていることを知りますが、敵対する国に所属する二人が共に歩むことは許されません。アリスは、「帝国を打倒して世界統一を果たし、星霊使いが差別されない恒久の平和を作る」という目標があり、対してイスカは「純血種の魔女を捕虜にすることで、帝国と皇庁の和平を強引にでも結ぶ」という目的を持っています。強引にでも、誰かが嫌われ役を背負ってでも行動しなければ、聖戦を終結させることはできないと思っているからです。
互いに譲れない願いを抱きつつも、その障害となる存在が現れた際には一時休戦して共闘することもあります。


感想

聖戦の100年という期間から、フランスの百年戦争を思い出しますが、その概要や結末は全く異なります。同じ百年という年月でも、何も変わらず同じことの繰り返しだった空想の百年と、何度も攻めては攻められて互いに意地の張り合いだった史実の百年。終わらぬ闘いの先に「融和」が見えるかどうか。この作品では、戦いというものを通じて、登場人物たちの自分の主張を通す力や理想を掲げる力、信念を貫く意志の強さを見た気がします。
思いは一番の力になる、とよく聞きますが、何事もまずは思うことからがスタートラインです。決して終わらない、できないと思っていては為すことはできないと私も思います。そういう私もよく頑張りもしないうちに諦めてしまうタイプでしたが。こうした人というのは、自分の得意分野だったり、好きなことだと粘り強く頑張れたりしますよね。自分の中で出来ることがひとつしかなくても、そのやり方や考え方を踏襲するだけで意外とできるようになり、自分の中の上手くいくメソッドのようなものが出来上がっていくわけです。成し遂げたいことのためならば、どんなものでも切り捨てていかなければならない時もあるかと思います。例えば、勉強のためにゲームの時間を減らすとか。ですが、自分の好きな時間を減らさなくても良い方法がどこかにあるかもしれません。それを考えることが、私が、あなたが立ち向かうべき、人生においての「戦場」、あるいは世界が始まる「聖戦」なのかもしれません。


おわりに

今回はここまでとなります。
最後になんかかっこいいことだけ書いてスッキリ終わった感を出していますが、いかがだったでしょうか(笑)。正直、冒頭の紹介でおおよそ本編の内容の肝に触れていたので、あとはどういう風に伝えようかと思いましたが、こういった感じで簡潔にわかりやすく書いてみるのもいいかなと思いました。原作の物語は、まだまだこれからが本番だという雰囲気が漂っているので、まだ見たことのない方や知らなかった方にも、概容は抑えてもらいつつ、できるだけ中身を伝えずに魅力をお伝えしたいと考えていました。
気になった方は、この機会に是非観てみてください。そして記事が良かったと思ってもらえましたら、是非「スキ」やコメントを頂けると嬉しいです。

そして次回予告です。
part12では、引き続き「-NEXT anime's sequel-」を予定しています。


次回も乞うご期待ください。それでは。


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