Alzheimer’s diseaseに対する画期的な治療法

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現代の医療技術の進歩は、読者、患者や医学者に対して重要な情報を提供している。

慢性関節リウマチに対する治療薬などの抗体医薬が、盛んに開発されるようになっている。免疫チェックポイント阻害剤であるニボルマブやペンブロリズマブなどの抗体医薬を用いた治療により、原発腫瘍以外に脳転移巣も退縮する。つまり、抗体医薬が脳転移巣に作用している可能性が考えられる。

水溶性の高い物質あるいはタンパク質などの大きな分子は、血液脳関門(Blood-brain barrier, BBB)を透過し難い。一方、脳毛細血管に発現している多くのトランスポーターによって、栄養素(グルコース、アミノ酸、ヌクレオチドなど)は選択的に血液脳関門を透過する。以前から、抗体医薬の血液脳関門(Blood-brain barrier, BBB)への透過性に関して議論が行われている。

抗体医薬:Donanemabが、BBBを透過して、deposited Aβに作用することが証明された。非常に画期的な医学の進歩である。新たな、アルツハイマー型認知症に対する治療法の第一歩が始まった。

Dr. Hayashi T and Konishi I
National Hospital Organization Kyoto Medical Center

がん医療専門ドクター/癌ゲノム医療/新興感染症                                       New Engl J Med. Published on May 6, 2021. by 京都@takumah

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