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二郎系ラーを作ったよ

家族や恋人を持たないor持てない(モテない?)孤独なおじさん

通称"こどおじ"

空気階段の踊り場というラジオの企画「孤独なおじさん、いざゆかん」のコーナーで使われている呼称です。

僕自身も紛うことなき"こどおじ"と呼ばれる年齢となりました。


全ての人に該当するわけではないけど、大抵のこどおじの性的魅力は0です。

卵が先か鶏が先かみたいな話。

元々性的魅力が0なことがこどおじたらしめているのか、こどおじ特有の哀愁や諦観ゆえに性的魅力が0なのかは定かではないけど、「♀」を魅了する能力がない「♂」がこどおじの中に多いのはおそらく事実。


欲望の赴くままに高カロリーの食事を喰らい、たくさんお酒を飲み、気分転換にタバコを吸い、休日は朝からパチンコに並び、競馬場や競艇場で人目も憚らずにブチギレ、夜は好きなようにシコって寝る。

堕落を重ねた生活をしたところで、それを咎めてくれる人もいないので、ただただでっぷりお腹の出た醜い人畜と化していくわけです。



そして僕も例に漏れず人畜となりつつあります。いや、もうなっています。
40近くにもなって女性とまともにお付き合いをしたこともなければ、毎日大量のお酒を飲み、塩分濃度の高いおつまみを食い漁り、デザートに甘いものに貪りつくという堕落しきった生活をしております。


そんな世界の終わり的生物こどおじが大好きな食べ物がこいつ。


ハッハッハッ見ろ、野菜が梁山泊のようだ!!

はい。

みなさんご存知二郎系ラーメンです。
ビジュがとてもバカです。ビジュバカです。
だけど、こどおじはみんなこれが大好き。

にんにくと油を麺と野菜に絡めて食べると脳から何かわからん汁がドバドバ出てくる感覚があって気付いたら虜になっています。

僕も大好きでよく二郎系のお店に行くのですが、友達恋人連れも多い中、一番多いのは圧倒的に男性の一人客。

大体一杯1000円以内で食べることができ、お腹いっぱいにもなる。
食べた後のにんにく臭さなどもこどおじには関係ありません。
だって自分の体臭や口臭を嗅ぐ人なんてこどおじにはいないから。
いわば、こどおじにとって二郎系ラーメンは安価で脳から快楽汁を噴出させることができ、なおかつお腹も欲望も満たせるソウルフード。

そんな欲望のはけ口になっていた二郎系ラーメンでしたが、最近は仕事が忙しくてオープンしてる時間にお店に行くこともできなかったので、ついに自分で作ることにしました。


今回、麺はなかったので野菜と豚だけの二郎系ラーと相成りましたが。

サラダ油とラードでにんにくを揚げてにんにく油を作り、その中にきゃべつともやしと豚トロをぶち込んで炒めつつ醤油で味付け。
そこに少量の水とハイミーを加えてスープが馴染むまで煮込んで、最後にすりおろしたにんにくを乗せて完成。

じゃじゃん。

野菜マシマシにはできなかったけど、普通に二郎系ラーメンの味がしてめちゃくちゃ美味しかった!!

いつものごとくハイボールと一緒に頂き、自分の想像の10倍くらい満足することができました。


こんな強欲な食べ物を自宅で作れるようになったら、より一人の時間が楽しくなってしまうじゃないか…

こうしてふとした思いつきで作った欲望の権化たる食べ物が思いのほか、最高の仕上がりになって僕はまたこどおじレベルを上げて天涯孤独の道を邁進するのでした。

おーわり(いろんな意味で)

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