『メディアとしてのコンクリート』を要約してみた 〜はじめに〜

久しぶりに大学の図書館に行くと,こんな本を見つけました。


エイドリアン・フォーティー著『メディアとしてのコンクリート 土・政治・記憶・労働・写真』

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一般的にコンクリートに関する本は技術的・科学的な解説書が多いです。例えば,大学の教科書に使われるような,構造力学的な本や,材料学的な物性に関する本,実務的な施工に関する解説書などがその例です。

一方で,この本はコンクリートが持つ背景や文化的価値などを解説する本のようです。どちらかというと意匠系の人が読みそうな本ですね。

このような観点を持つ本は前も読んだことがありました。


藤原忠司著『コンクリートを巡る旅 コンクリートから人への贈り物』

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こちらの本は,かつてダムの施工に従事し,定年を迎えた主人公と,現在は大学で教鞭を取っている旧友の2人が,日本全国のコンクリート建造物を旅することで,自分自身が関わってきたコンクリートについて再考するという小説仕立ての作品です。

基本的に架空の登場人物である2人の会話で物語は進行しますが,作中に登場する建造物や建築家・技術者・研究者などは全て実在するものであり,昨今あまり良いイメージを持たれない「コンクリート」の社会的・文化的な価値についてよく分かる内容になっています。


この本をさらに学術的に,そして幅広く解説したのが,先ほど紹介した『メディアとしてのコンクリート 土・政治・記憶・労働・写真』だと思います。

ただこちらの『メディアとしてのコンクリート』

字が小さい!

訳書なので読みづらい!


ということで,

図書館の貸出期限である2週間以内になんとか読破するために!

今日からこの本を1章ずつ要約していきたいと思います。


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