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こどもたちから学んだこと

4月からの動きが全く読めなかったため、3月末でこどもと関わる学童と放課後等デイサービス2つのアルバイトを卒業しました。

こどもたちとの別れは寂しくて、しんみりとしています。今回はこどもたちとの関わりから学んだこと、感じたことを中心に書いていきます。







こどもと遊ぶこと、好きかも!


海士町に暮らしていた一年間、無限にこどもたちと遊んでいました。

仕事から帰ってきて、隣の家の仲良し兄弟とバスケやサッカー、ドッチボールをして遊んで。休みの日に島を自転車で走っていると、こどもたちと出会って、鬼ごっこをしたり、一緒にアニメや映画を見たり。小学校の校庭でサッカーもたくさんしました。夏はこどもたち15人くらいと海に行って、一緒に泳いだり、飛び込んだり。

お仕事の一環で、こどもたちにヨット教室をしたり、一緒にキャンプしたり。本当に楽しくて、豊かだったなあ。


彼ら、彼女たちから「たくま~~!遊ぼ~!」って声を聴くのがが嬉しくて嬉しくて。夢中になって遊んでいました。

思えば、僕はこどもに戻りたかったのかもしれません。忖度なしに、無邪気に遊べる。好きなように、気の向くままに、身体を使って遊べる。そんな時間がたまらなく好きでした。



仲良しで大好きなふたりと。



マイクラに夢中。



みんなに会いに海士町に行きたくなってきた。




僕を救ってくれたこどもたち


何度かnoteでも書いているのですが、1年前の僕は心も身体も疲弊していました。身近な友人が突然の事故で亡くなったり、その他いろんなことが重なって、生きることに絶望していました。

それからしばらく時間が経って、すこし動けるようになってきた時期に学童でアルバイトを始めました。その1か月後くらいに放課後等デイサービスでもアルバイトを始めました。

まだまだ回復したとは言えない状態で、働き始めたのですが、その時期にこどもたちがたくさんたくさん僕のことを救ってくれて。


室内でいろいろな遊びをしたり、屋外でたっくさん走り回ったり。たくさんたくさん遊んで、仲良くなって。気づけば、僕にとってこどもたちが居場所になっていました。生きる意味に、生きる喜びになっていました。


バイトしか僕の予定は無いのでそれ以外の時間はほぼ寝たきりみたいな生活でした。




僕が苦しんでいても、生きることに絶望していても、そんなこと関係なしに彼ら彼女らは笑うし、怒るし、けんかするし、泣くし、喜ぶ。辛い気持ちの時は甘えてきたり、そばにいてほしいと近くに来てくれる。そんなこどもたちの無邪気さに癒されて、たくさん笑わせてもらって。


こどもたちの姿勢や在り方に学ぶこともたくさんありました。




障がいがあっても生きていること


海士町で素敵な出会いがいくつかあって、福祉やふくし、障害が気になっていました。島を離れてから大学で社会福祉の授業をとったり、学童や放課後等デイサービスなどの現場でも働いてみたり。”ふくし”と”デザイン”を実践しながら考えるふくしデザインゼミに参画したりしました。


学童にも放デイにも障害を抱えているこどもがいます。

ダウン症や自閉症、知的障害、強度行動障害。いろんな背景や特性があります。僕は働き始めるまで、言葉や概念でしか障害について知らなかったんだなあと思いました。


例えば、自閉症といってもこども一人ひとり性格も異なり、困難に感じていること、抱えている課題は違います。そして、みんな元気いっぱいで、その子らしさが遊びにも、人との関わり方にも表れていました。そんな姿や様子が可愛くて、愛おしくて。


放デイでは最後に宿泊の引率も経験させて頂きました。こどもたちの普段と違う様子や頑張る姿、無邪気さにふれて、心の中で涙して。


学童でも、放デイでもひとりひとりが個性溢れていて、そんなみんなにたくさん笑わせてもらって。元気をもらって。お別れするのがとっても寂しかった!!この先みんながどんな道を創っていくのか、みんなの旅路がどんなものになるのか全く予測がつかないけれど、苦しいことを抱えながらそれでも小さな光やあたたかさと共に在ることが出来たのならば、と願うばかりです。また交わることが出来たらいいな。


障害でも、他のどんなことでも言葉で言ってしまうと、それまでで、その奥にある豊かさには気づくことが出来ないんだなあと痛感しました。


最後に上司の方が心温まる、素敵なメッセージを伝えてくれて。

これから先、僕は様々な場面で迷いや葛藤、決断をしなけらばならない事がある。そんな時に、思い出してみてほしいこと。迷ったり悩んだり出来ることもひとつの自由であり、選択ができる余地があるということを。そして、放デイにいる子どもたちは様々な苦境、困難などの障害が故の困難を抱えながらがんばっていることを。それがこれから僕の人生を形成するうえでひとつの支えの力になってくれたら、という願い。

障害のある子供たちが他者と過ごすために必要な時間を共に過ごすことが出来て嬉しく思ってくださっていること。

本当に大事な時間を共に過ごさせて頂きました。





僕はやっぱりどうあがいたって、悩んだって、現実で生きていきたい。思い通りにならない生を、たっくさんの人やもの、景色と出会いながら、手を取り合いながら生きていきたい。豊かさをみんなで一緒に創っていきたい。それが僕のひとつの願いです。

くっそたれな世界とありたっけの愛と共に生きるぞーーー!!



この詩は1年前に暗闇を経験している方が伝えてくれました。僕もそう思える春をすこしずつ迎えられているのかな。読んでくださったあなたの春がどんなものであれ、いつか春の温かさを 知るための 冬であった と言える日が来ることを心から祈っています。


春の温かさを
知るための
冬であったと
言い切ることに
臆するな

岩崎航





ひとと自然、ひとと文化、ひとと社会、ひとと人を結びなおす、つなぎなおす、ゆるめる、ほどく、豊かな幸せな関係をみんなで創っていく事業に使わせていただきます!