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デイサービスが要支援の利用者を受けたくない理由

デイサービスが要支援の利用者を受けたがらない理由は、介護報酬が安いからです。

うちのデイサービスのある地域では、要支援1の利用者は1ヵ月(週1回利用)あたりおよそ1,800円です(自己負担割合が1割の場合。食費等の自費を除く)。
利用者は1割負担ですので、実際にデイサービスに入る金額は、残りの9割を加えたおよそ18,000円となります。

つまり、要支援1の人を1日デイサービスで預かったとして、デイサービスに入る金額は約4,500円です。

みなさんはこの金額を安いと感じるでしょうか?それとも高いと感じるでしょうか?
わたしはこの金額はかなり安いと思っています。

ちなみに、要介護5の人を1日(7~8時間)デイサービスで預かったときデイサービスに入る金額は、およそ13,000円です。
同じひとりの利用者でありながら、約3倍の差があります。

料金に大きな差があるものの、デイサービスの職員が介護に費やす労力は要介護5も要支援1もそこまで大きな差はありません。
要介護5の人により多くの労力使うと思われがちですが、決してそんなことはないのです。
場合によっては、要支援1の人のほうに多くの労力を費やすことさえあります。
「要支援の人は手がかからない」という考えは、実は大間違いなのです。

にもかかわらず、介護報酬上は約3倍もの差がつけられているわけですから、どうしたって割安感を感じてしまいます。

というわけで、デイサービスの事業所が要支援の利用者を受けたがらない理由は、ひとえに介護報酬が安いからということです。

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