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「なんで人間は死ぬの?」という子どもからの質問

「なんで人間は死ぬの?」

仕事から帰って夕ご飯を食べていると、7歳の息子と6歳の娘から不意にこんな質問をされました。
すでに回転を止めリラックスしきっていたわたしの脳ミソは、この質問にどうやって答えようかと再び回転し始めます。

「人間は個人よりも人間全体のことを考えるようにできてるから、みんなのために歳をとったら死ぬんだよ」

以前読んだ本から得た知識を自分なりに解釈して、わたしは子どもたちにこう説明しました。

読んだときは理解できたと思ったのに、いざ人に説明するとなると、自身の無理解を痛感します。
さらに致命的なのは説明力の低さです。
子どもたちにわかりやすく伝えることができません。

「全体ってなぁに?」

子どもたちからの質問はさらに続きます。
それにしても、わたしの稚拙な回答にあきれることなく質問を続けてくるなんて、おそるべき好奇心です。

悪戦苦闘しながら、わたしはなんとか補足説明を試みます。

すると娘が

「死ななかったら地球が人でいっぱいになっちゃうから?」

と、ひと言。

「そう!つまりそういうこと!!」

娘の理解力、想像力、説明力に、父はいたく感動しました。
稚拙だったわたしの説明なんかよりも、はるかにわかりやすく的を得た回答です。
大したものだと思います。


今日に限ったことではなく、死についての質問を子どもたちはたまにしてきます。

息子:「こわいから、もうその話しないで!」
娘:「死ぬとか歳とるとか絶対に言わないで!」

死について、過去にはこういった反応を示しており、少しずつ死への恐怖を感じはじめてきたようです。

わたしが子どもだったら、こういった質問をしたとき、子ども扱いせずに真摯に受け答えをしてほしいと思うので、なるべくしっかり話をしていきたいなと思います。

今日はしっかりと向き合って話す時間が作れてよかったな、と思った日曜の夜でした。

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