対人援助もリピーターが大切
ビジネスの世界では、「リピーターの獲得」が重要と言われています。
たとえばあのディズニーランドのリピート率は、90%以上という驚異的な数字です。
リピート率が高ければ、顧客はそのサービスに満足しているということになるでしょう。
対人援助の仕事でもビジネスと同様に、「リピーター」を意識することが重要です。
いい支援をしていれば、相手から「またこの人に頼みたい」と思ってもらえます。
しかし、支援がうまくいかなかったら、「もうこの人には頼みたくない」と思われてしまいます。
つまり、いい対人援助ができたかどうかの指標として、リピーターの存在があるというわけです。
対人援助者に対してのリピートとは、たとえばケアマネジャーが以前担当していた利用者の家族から、再度別の家族のケアマネジメントを依頼される、といったことや、カウンセリングによる支援が終了してから数年経ち、以前と同じカウンセラーを依頼する、といったことが挙げられます。
「何かあったらまたあなたに頼みたいと思ってもらえるかどうか」
これが、良い対人援助職かどうかを見分けるひとつの指標というわけです。
もちろん、対人援助は人対人ですから、すべての人に対して支援がうまくいくとは限りません。
ですがアベレージで見ると、良い対人援助職はすべからく高いリピート率を誇っているはずです。
以前のかかわりの中で、相手はあなたの人となりを理解したうえであなたに依頼をしているわけです。
つまりリピーターは、あなたが相手から信頼してもらえた証であるといえます。
もしあなたが対人援助についたばかりだったとしたら、「またあなたと話をしたい」「リピーターになりたい」と思ってもらえるような関わり方を意識してみてはどうでしょうか。