困ってる人を助けることができるのが介護だと思ってた
介護業界は社会におけるセーフティネットだと言われています。
ですから、困っている人がいれば利益度外視で助けられるのがこの仕事の魅力だと思っていました。
ですが、実際にこの業界で働いてみて、困っているすべての人を助けることは不可能だということがわかりました。
たとえば、認知症があり片時も目が離せないような、俗に言う「手のかかる利用者」がいます。
このような人を助けることで、誰ひとり取りこぼさない社会を実現することが理想的でしょう。
ですが、実際の介護施設ではこのうような人ばかり受け入れることはできません。
なぜなら、このような人の対応に手がかかってしまうと、その他大勢の利用者に対応できなくなってしまうからです。
ですから、こういった利用者は最悪の場合サービスの利用を断られる場合もあります。
より多くの利用者を介護するために少数の利用者が切り捨てられるということは、どの介護施設でも多かれ少なかれ起きています。
介護というと、困っている人だったら誰でも助けてもらえると思われがちですが、本当に困っている人を助けられない現実もあるのです。
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