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心のなみかぜ

できることなら心になみかぜが立たないように生きていきたいと思い始めたのはいつ頃からだろうか?

いつからかなぜかそう思うようになっていた。

湘南に住み始めたのはきっと、心の中になみかぜを立てる東京から少し離れて、海沿いの波風を実際に肌で感じた方が自分の人生にとって健全だと思うようになっていたからなんだと今にして思う。

実際にあのタイミングで住んでみてよかったとも思う。

でもどんなになみかぜを立てたくないと、特に浮き沈みもない退屈な生き方をしていると、前触れもなく急にやってくる突風にからだごと持っていかれそうになってひどく動揺する。

最近は自分にしては珍しくそんなことが立て続けに起きた。


これまでの自分だったらそんな時もひょいと避けて安全圏に身を潜めてやり過ごすのだけれど、そろそろそんな人生でいることにも若干呆れ気味というか世界の広がらなさに疲れてきた。

これからは、やらなくてよかったなーよりやってみてよかったなーが多い人生にしていきたいのです。



ところで僕は通過電車の風がものすごく苦手。

電車が来ると分かっていても目をつぶって身をすくめて震えて耐えてしまう。

この前その話を友人にしたら
「子犬じゃん!」と言われました。
そうなのかも、子犬なのかも。

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