2020年お仕事ギアベストバイは、HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE(オムプリッセイッセイミヤケ)のセットアップ
2020年は、買い物をする機会自体が少ない1年でした。
このnoteでたまにAppleガジェットのレビューをアップしていることを知る知人や家族からは「ガジェット野郎」扱いされることも少なくないのですが、今年は忙しさにかまけ、iPhone 12も、iPad Pro 2020も、Apple Watch 6も、絶賛されているM1 Macすらも買わずじまいでした(音にはこだわるのでHomePod(2018)2台とAirPods Maxは買いましたけれども)。
そんな自粛モードの中でも、日本のデザイナーブランドに対する私の偏見をいい意味で打ち破ってくれ、コロナ禍の息苦しい生活に潤いと利便性をもたらしてくれた私の2020年お仕事ギアのベストバイが、HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKEのセットアップ(BASICS HP55JD2011501 / HP55JF1511501)です。
わりと派手目なファッションやメガネなどが好きで、アパレル店も比較的頻度高く巡回している方ではある私も、きっと人生において買うことはないだろうなあと思っていたISSEY MIYAKE。
以前からお世話になっている中の方に展示販売会にお誘いいただき、現場で「これは普段着でも全然行けますよ」とおすすめされて、予備知識も何もないなままその場で初めて発注にいたったというのがご縁でした。
そこから半年以上経った今年の3月に、ようやく納品。
販売会で注文したときのノリをもう忘れていたこともあって、上から下までプリーツづくしというそのインパクトありすぎなデザインを自分の部屋で改めて目の当たりにし、「これはやっちゃったかなあ、似合わないんじゃないかなあ」と思いながら、コロナ禍が本格化した頃からこれを着て出勤するようになったのですが…
何より軽く、柔らかく、着心地が良い。プリーツの織地のおかげもあって、日本の夏の湿気でも、まったく肌にまとわりつかない
プリーツ生地のセットアップなのに、自宅の洗濯機で丸洗いができてしまう
それでいて、「男性の日常着に」というブランドの思いから設定されたという、お手頃な価格(パンツで2〜3.5万円、ジャケットで4〜6万円)
自分にとってお気に入りの服や奇をてらった派手な服を着てオフィスに出勤しても、人から面と向かって褒められることというのはなかなかありません。ですが、HOMME PLISSÉ に限っては
「それ、なんかすごい服ですね!」
「ちょっと変わってていいですね」
とイジっていただけるのも、コロナ禍でただでさえフェイス to フェイスに人と会う機会が減っていく中、嬉しかったりもします。
こうした機能性、コストパフォーマンス、そしてファッション性を成立させている独特のプリーツ加工は、一体どのようにして生まれたのだろう?
そんな興味から、ブランドの歴史やデザイナーとしての三宅一生さん、そしてHOMME PLISSÉの歴代デザイナー高橋悠介さん・近藤悟史さんらのご活躍を書籍やインタビュービデオ等で勉強しているうちに、すっかりHOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKEのファンに。
気づけば、今年だけで同じラインのセットアップを3着、そのほかにシャツなども購入しています。
ブランドものの服は、良く言えばハイクラスな方々とお付き合いをする際のマナーとして、悪く言えば中身が伴わない自分が虎の威を借りて見栄を張るために、無理をして買い窮屈な思いをしながら着るもの…と考えていた私にとって、着ることで自然に楽しく・気持ち良くなれる、デザイナーの哲学が体に伝わってくるような服があるんだ、ということが発見でした。
オフィスのドレスコードを乗り越えられる「サラリーマンの日常着」としては、これ以上のないコストパフォーマンスだと思います。
これからも、世界に通用する数少ない日本のファッションブランドを、微力ながら応援させていただければと思っています。
サポートをご検討くださるなんて、神様のような方ですね…。