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小さな夢だったポジャギカーテンを商品化しました!思いの丈を綴ります。

今週の月曜日、つい昨日のこと。
ちょっと大げさだけど、また一つの小さな夢だったことが叶いました。

僕達の会社、& Supplyで運営しているホームグッズブランド"MYTONE"から、POJAGI CURTAIN / ポジャギカーテンという商品を販売開始しました!

個人的にとても思い入れが強い商品なので、noteにその背景を記します。

MYTONEとは

まずは簡単にMYTONEというブランドのことについて。
MYTONE(マイトン)は、様々なパターンアートをモノに落とし込んだホームグッズブランドです。

インテリアにカラフルなパターンアートを用い、白壁がメインで画一的な日本の物件を自分の好きな空間に変えて、人々の日常を楽しくする事を目指しています。

バスタオル、タオルケットといったタオルプロダクトを中心に、ブランケット、ラグ、風呂敷、ポスター等、気軽に空間を彩れるインテリアアイテムを提案しています。

MYTONE立ち上げの詳細は以下のnoteに書いているので良かったら。

POJAGI CURTAINとは

そんなホームグッズブランドMYTONEで、初となるカーテンを作りました。その名もPOJAGI CURTAINです。

長らくお客様から要望の声が多かったカーテン。MYTONEでカーテンを作るなら、日常の中で既視感が無いアイテムにしたい。

そう考え、韓国の伝統的な風呂敷であるポジャギに着目しました。

ポジャギは、朝鮮王朝時代の手仕事としてはじまった伝統工芸品で、ものを包んだり覆ったりする風呂敷のようなものです。韓国では、古くから「福」を包む縁起物の布として親しまれています。

初めてポジャギを目にしたのは約2年前、デンマーク、コペンハーゲンのAirbnbに宿泊した時。
窓際のカーテンとして使われていた一風変わった布のパッチワークカーテンは、日光に晒され美しく透き通り、柔らかい光を室内へ送り込んでいました。

コペンハーゲンの家庭。白を基調にしたクリーンなポジャギ。

家主に、「これはどこのカーテン?」と聞くと、「ポジャギという韓国の技法で、友達が手縫いで作ってくれた物だ」と教えてくれました。

ステンドグラスのように優しく光を通す光景にすっかり魅了され、「自分の家でも飾りたい」と探してみると、Pinterestにはたくさんの事例が見つけられたものの、販売しているサイトを見つけることができず諦めることに。それからしばらくはポジャギのことを忘れていました。

そんなポジャギを思い出したのは、昨年、2023年の9月。今度はスウェーデンのストックホルムを訪れた時です。

ストックホルムで料理人として活躍する友人に連れられて訪れたHosoiという超ヒップでかっこいいミュージックラウンジにデカデカと下げられたポジャギを発見。

「うわー、入口にこれかけちゃうの超かっこいい…。」と心を鷲掴みにされました。

更にHosoiの隣のワインバー、Bar Montanでもポジャギカーテンを発見。同色系でまとめるポジャギカーテンも良い。良すぎます。

赤褐色でまとめた店内に映える赤いポジャギカーテン。薄っすらと外のライトが透けるところがなんとも幻想的。

以下はBar Montanの別室。こちらはドレープが効いた高級感あるポジャギカーテン。こんなかっこいいカーテン、人生で見たことありませんでした。

 ここ5年間、飲食店づくりに携わる中で、カーテンについて考えたことがほぼなかったので、この2店舗には衝撃を受けました。今までなんとなくおしゃれなブラインドに逃げていたなと気付かされました。笑

ただ、知ってる人は知ってると思いますが、カーテンってすごく高いですよね。素敵なカーテンはなおさらです。「空間を作り込むと、最後にカーテンまで意識と予算が向かない」ということでブラインドに落ち着いていた側面もあります。

でもだからこそ、日本でこんなカーテンを使った飲食店は全く記憶になかったので、ならば自分達が作りたい。そんな事を考えていると、「そういえば、このカーテン、コペンハーゲンのAirbnbで見たものと同じだ!」と思い出し、自分の中で一本の線が繋がってしまいました。

「MYTONEでポジャギを作って、自分達のお店で使おう。そして販売しよう。」

「やりたい」と思ったらもう気持ちが止められない性分な僕は、日本に帰るやいなや、今度は本格的に、このアイデアを実現してくれる工場を探し始めました。

一点一点ミシンで縫い合わせるポジャギは、人が手仕事で完結させる必要があり、生産には時間と根気がいる商品です。当然、請け負える工場は多くありません。色々な工場や作り手をリサーチする中、生地の生産から染色、そして縫製まで一手に引き受けてくれる生地工場が愛知県に見つかりました。

アパレルの生地生産をメインとするその工場は、自らもファブリックブランドを運営しており、僕自身憧れている作り手の方々でした。
ポジャギのアイデアについて話すと、すぐに僕達が作りたいイメージを理解してくれ、製品化に向けて取り組んでくれることに。

この度企画から半年の期間を経て、ついに製品化をすることが出来ました。

MYTONEのPOJAGI CURTAINの使い方

ここからは完成した商品の説明です。

MYTONEのポジャギカーテンは全部で3カラーをご用意しています。
社内でカラーの議論をした際に意見が割れるなど、色は好みが分かれるのは必然なので、初めから3パターンを用意しています。

日光に透けるとそれぞれ異なる色合いが楽しめるので、好みでお選びください。

グリーン。差し色にイエローを加えて、華やかに。
ブルー。水色やパープルも入れて、表情豊かに。
レッド。落ち着いたトーンでまとめた大人のカラー。

基本的にはカーテンとしての利用を想定して作られていますが、空間を区切る仕切り布としての利用も可能です。

日光が当たらないときはとてもシックな見え方になります。昼と夜で表情が変わるのも魅力です。

サイズはワンサイズで、132cm × 213cm。窓のサイズに合わせて、一部折り曲げて使うイメージです。

横長の窓には、横がけで一枚使いも。多少の余白が合っても日差しを遮るカーテンとしてはしっかり機能できるので、ぴったりと窓に合うかどうかはそこまで気にしなくて良いと考えています。僕も自宅でこの使い方をしています。

カーテンとして取り付ける場合は、別売りとなるカーテンクリップを使用します。

また、布の上部にはポールが通せるスペースが設置されています。突っ張り棒を使って、空間の仕切り約として活用することも可能です。

自宅でのカーテン利用に加えて、店舗では、ストックルームの目隠しかつインテリアのキービジュアルとして使う等、アイコニックな取り入れ方ができそうです。

これから他の様々な使い方も検証してみたいと思います。もし商品をご購入いただき、おすすめの使い方が見つかったら是非教えて下さい!

商品の詳細

そんな思い入れがこもったポジャギカーテン。
今回は、以下の内容で販売開始しています。

商品名:POJAGI CURTAIN / FOREST
価格:59,000円(内税)
サイズ:132cm × 213cm
素材:68% LINEN / 32% COTTON
原産国:日本(愛知県)

価格に関しては、可能な限り抑えて59,000円となりました。
やはり、布を染色し、一点一点ミシンで縫い合わせていく商品なので、中々大量生産も難しく、高価とならざるを得ませんでした。

ただ、海外のポジャギ作家の作品などは10万円を優に超えるので、相対的に見るとお値打ちな商品になっていると思います。実際に韓国人の作家の作品を購入し、遜色のないクオリティでの制作を工場へ依頼しているので、高い品質に仕上がりました。

大量生産品にない温もりはもちろん、人と被らない唯一無二性を楽しんでいただけるはずです。

今回は、念願だったPOJAGI CURTAINについて書いてきました。
果たしてこの商品にニーズがあるのかどうか…。全く確証があるわけではないので、正直少し不安ではあります。笑

MYTONEを始めて3年、ブランドを通して自分が欲しいものを作らせてもらっています。「6,000円するバスタオルなんてなかなか買わないでしょ」と思われていましたが、ブランドは着実に成長しているので、自分が価値を信じられたら可能性はあるはず。

日々、自分がやりたいことを形にさせてもらえる環境やチームメンバーに感謝です。
とはいっても、やると言ったら聞かない代表の僕を止めることは事実上誰にも出来ないので、結果で証明するしかありません。笑 
是非皆さま、ご利用をご検討いただけると幸いです!

僕も家で使っています。毎日朝起きて目に入ると、光に晒されて優しく色づくポジャギの美しさに気分が上がります。

3枚を組み合わせて、異なる表情を楽しむのもおすすめ

暮らしの中で、日々に活力が湧くようなデザインアイテムの提供を目指すMYTONE。それを体現できる商品になったと思います。

是非ご意見があれば、こちらのコメントにも、instagramのDMにも、何なりといただけると嬉しいです!


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