保護者として学校選びで大切にしたいこと
子どもの学校・学びの場を考えるにあたって個人的に大切だと思うことを3つの原則としてご紹介します。実際には多様な考え方があると思いますので、一つの参考になったらと思っています。
我が家で考えた学校選びの3つの原則
①子どもへの愛情を感じる場所か
「自分が一人の人間として受け入れられている、愛されている」と子どもが感じられることが大切だと思います。学校に関わる大人が、子どもたち一人ひとりをかけがえのない大切な存在として捉え、向き合っている。根本にそうした「愛情」が溢れる場所で、子どもたちには時間を過ごして欲しいと思っています。
②愛情を注げる環境が存在する場所か
保護者であっても、自分の子どもに愛情をうまくカタチにできないこともあると思います。例えば、保護者の体調が悪い時、周囲で悲しいことがあったとき、仕事で大きなプレッシャーを感じたり忙しさが続くとき、経済的な不安が強い時、夫婦や家族の関係性が悪いとき、などです。
日本の公教育を考えたとき、この「愛情を注げる環境の存在」はとても大切だと思っています。学校に関わる一人ひとりの想いはあっても、それが学校というシステムの中だとうまく発揮できない。そうしたことが現状では多いのではないかと思っています。
例えば、小学校の1クラスあたりの定員は35名。その中には、個性や発達段階、興味関心も異なる多様な人が存在します。こうした中で、一人ひとりの個性や「したい」をどれだけ大切にして関わることが現実的にできるでしょうか。また例えば、子ども同士でケンカが起こったとき、どれだけ丁寧にその事象に関わることができるでしょうか。
環境は0(ない)か100(ある)ではありませんが、学校に関わる一人ひとりの愛情や想いがカタチとなってあらわれることを支援できる環境があること、また環境を整えることに意識が向けられていると良いなと思っています。
③理念を体現しようとしている姿勢があるか
企業の多くが理念(ミッション、ビジョン、バリューや最近ではパーパスといった概念も出てきていますね)を掲げているように、理念を掲げる学校も増えていると思います。ただ、企業理念が形だけになっている残念なケースが多く、大切なのは「理念が生きているか」だと思います。
保護者として、掲げている理念に共感するかはもちろん、その理念がどういった形で現場や現実に表れているのかを確認できると良いと思っています。おススメは、自分も悩むような出来事に対して、学校がどう考え、どう対応するかです。例えば、「子ども同士でケンカが起きたとき」「携帯やゲームを持ち込んだり、使用しているとき」などです。そこには、「世界観」「人生観」「教育観」「人間観」といった物事をどう捉えるかが浮かび上がりやすいと感じています。
(またそうした出来事に対して、自分自身がどう考えるか、どう対応するかを考えてみると、自分が大切にしていることを明確化や言語化することにもつながると感じています)
現実での難しさ
保護者として学校・学びの場を考えるにあたって大切だと思う原則をご紹介しました。同時に、現実的に学校を考えるにあたっては、いくつかの難しさが存在すると感じています。それは、「どうやってそれを判断するのか」「そもそもそうした原則に適う学校がどれだけあるか」「あったとしても物理的(予算や距離)ハードルを越えられるか」などです。
私自身も現在進行形で悩みながら、引き続き色々な学校の体験・見学にいったり、オルタナティブ・スクールを立ち上げられないかと考えたりしています。またどこかで本記事のその後も書けたらと思っています!
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