密教は総合仏教、インドの叡智のエッセンスなんですよ!
密教は総合仏教って、どういう意味って言いますと
例えば、私自身、悩んだりしますと、それは釈尊の説かれたように解消する以上の方法はありません。
五蘊で何が起こっているのか、よく観察し
苦の原因を知る。
また、本当は無我なんだとわかりますと、
それに振り回されていたことに気づきます。
釈尊は大医王と呼ばれますが、まさに心の苦を解消される名医です。
また、日々生活をしている時、世界は全て心が作っている、事を「唯識」が教えてくれます。
だから、自分の見方で世界は変わるし、自分の働きを大切に思うようになりました。
また、世界が心のみ、ということは
必然的に世界とのつながり、共感を強く感じることです。
弘法大師も、唯識で慈悲の心が生ずると書いておられますが、学校を作る、溜池をつくる。などされるのはそういう事なんだと思います。
アーラヤ識(深層意識)の存在を教えてくれるのも、唯識です。
表面的なことに振り回されるのではなく、
過去の行為(業)、経験、すべてがこころの奥に保存され、自分の世界観を形成していることが、わかると
広い視野で自分、そして世界を見られます。
諸々、そうした先人の蓄積を実践させてくれるのが密教の修行・瞑想です。
身口意の3つを、どうすればブッダに近づけてゆくのか?
千年を越えるインド仏教の蓄積、エッセンスです。
こつこつと、瞑想をしていると、感じるのは、
『般若心経』の空の世界。
すべては実体はなく、すべては縁起でつながり一つ
増えも減りもしない
生じる事も、滅することもない
それは、自分という視点ではなく、
客観的視点から見たあるがままの、物理法則的な世界。
あるがままだから、真実。
最終的に、あるがままが真実、ということは
分別・執着を離れた見方が悟りなわけですから、
最初の釈尊の教えが全てを含んでいる。
と、元に帰ってくるわけです。
すべてはそこにある。
これがつまり、密教は総合仏教と言ってることなんです。
インド仏教の歴史、それは偉大な思索の歴史。
歴史の全体が、私達にメッセージを伝えてくれます。
現代の私達は、それを活かし、日々を豊かに暮らすことができるのです。
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加藤拓雅
京都の楽器店「月光堂」の3代目。
幼少期より思索と読書を好み、学生時代の蔵書五千冊。
特に神話、宗教、歴史書を愛し、龍谷大学で仏教学を専攻。
修士課程を終了後、老舗和菓子屋に就職。
29歳の時、弟が急死。
人生を見直すため、真言宗で修行。
僧侶として9年間勤める。
退山後、「日常生活に活かす仏教」をモットーに、「だるま文庫」の活動をはじめる。
京都の町家ちおん舎で「続かない人のための瞑想会」を毎月開催。
京都と東京で「瞑想・仏道講座」を開催。
同じ想いの横田氏と出会い、「エア寺院」の活動をはじめる。
それは、楽しく、わかりやすく。
しかも「誰でも、自分の心に気づいて変わっていく瞑想会」。
「実際に役立つ」を大切にしており、
仏教の実践体系、六波羅蜜の体験を行っている。
楽器店では、音と瞑想、六波羅蜜を活かした経営を実践。
リュートなど古楽器、クラシックギター、アコースティックな楽器を中心に、
地域の音楽活動の拠点となる場作りを行っている。
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「私が考えていること」
私はこういう夢を持っています。
瞑想・仏道を"実践"する人が普通になったら、もっと住みやすい社会になるだろう。
瞑想を活かす人が増えたら、
もっと仕事や家庭を良くする革新的なアイデアが出てくるだろう。
感性が豊かになるから、見た目にもお洒落で素敵な町になるだろう。
気の利いたレストランや、楽しい音楽や、美しい小説が増えるだろう。
自利利他
自分と社会の調和ができる人が増えて、暮らしやすい社会になるだろう。
良いリーダーも多く出るだろう。
かつて、日本の歴史上、様々な芸術・文化、そして美的な生活をを生み出したように、
様々な政治家や哲学者を生み出したように。
そして、そのためには、大それた社会革命を起こそうという必要も無い。
難しい理論を覚える必要もない。
例えば、
朝に掃除をして、お経を唱え、静かに座る。
今日は嘘をつかないでおこう、悪口を言わずにおこう、と心がける。
日々の仕事が社会を良くする事につながっている、菩薩行と感じて行う。
それだけで、社会が変わる。
そのために、瞑想・仏道を実践する仲間との場作りが大切だと思います。
同じ思いの方と集まれるととても嬉しいです!
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