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東大・東工大 大学院試 建築学専攻 合格体験記

1.はじめに

2022年度 東京大学と東京工業大学の大学院を受験して、両方とも合格をいただきました。この経験から、これから建築の大学院を受験される方の参考になればと思い、スケジュールやどのように勉強したのかを記していきます!

ちなみに私は地方国立大学出身で、意匠研に属していました。院試も東大・東工大ともに意匠研を志望しましたので、意匠研志望の方が最も参考になると思います。

申し訳ないですが、後半では有料とさせていただきます。「4.学科試験」では私が実際に使った14冊の教科書、「5.即日設計」では過去問のプログラム分析、「6.面接」ではどのようなプレゼンをしなければならないか、どのような質問をされたかを書きました。基本的なことは「2.スケジュール」で書いてます。さらに詳細に知りたい方は、購入していただけると嬉しいです、、!

2.スケジュール

まずは、スケジュールをざっくりとお伝えします。
東大、東工大の文字が似ていてわかりづらいので、東工大はTITとします!

  • 2月〜  外部院試を考え始める。(TITは4月中旬、東大は6月下旬に受験を決意しました。この時は東京藝大を考えていました。)

  • 4月〜  院試のためのポートフォリオ作成と企業コンペの2つに没頭する。

  • 5月中旬 TITの学科試験対策を始める。

  • 6月1日   TITの研究室訪問

  • 6月13日 TITの願書提出

  • 6月下旬  TITの学科試験対策完了。過去問20年ほどを2周した。

  • 6月30日 東大の願書提出

  • 7月〜   TITの即日設計、東大の学科試験の対策を始める。

  • 7月下旬  TITの即日10年分、東大の学科最新4年分終わらす。

以下から試験日が近くなるので、解像度を上げます。

  • 7/25-8/8  東大の即日4年分、東大の学科8年分終わらす。

  • 8/9-8/16     TITの勉強に戻り、今までした学科の復習と即日5年分を追加でこなす。

  • 8/17     TIT一次試験

  • 8/19    一次合否発表

  • 8/19-8/29  この10日間で東大を仕上げる。今までした学科の復習と即日6年分を追加でこなす。

  • 8/24            TIT二次試験(面接のみ)

  • 8/30    東大学科試験

  • 8/31     東大即日設計試験

  • 9/1     次の日のための面接対策

  • 9/2               東大面接試験

  • 9/6    TIT合格発表

  • 9/8               東大合格発表

3.英語

院試を受けるには、どこの大学院でも英語のスコア提出が必要になります。

専門の科目と違い院試の試験日に受ける必要がないので、早めに良いスコアを取っておくと後々に余裕が生まれアドバンテージになります!

私は合計3回 TOEICを受けました。2022年度 東大建築はTOEFLだけでなく、TOEICで代替しても良かったので、TOEFLは受けていません。

  • 2月 730/990

  • 3月 860/990

  • 4月 865/990

スコアは上記でした。1回目の2月は全く対策なしで臨みました。どんな問題が出るかも知らなかったので、問題の説明文を読む時間が勿体無かったです、、この時間を選択肢の先読みに使えば、もう少し点数が伸びそうです。

2回目の3月はTOEIC公式問題集に収録されている2回分をしてから臨みました。あとYouTubeに上がっている対策動画とかも見ていました。

すると一ヶ月で130点上がりました。

最後の4月はポーフォリ制作とコンペに追われていて、ほとんど対策できず865点で、前回の+5点しか伸びませんでした。

東大も東工大も4月で得た865点で提出しました。恐らくなのですが、東大では平均層、東工大では上位層に入っていたのではと予想しています。

4.学科試験

東工大では「歴史・都市・環境・計画・構造・材料」の6科目から4科目を選択します。私は、歴史の膨大な量と構造の複雑な計算から逃れるために対策に時間がかからなそうな「都市・環境・計画・材料」を選択しました。

東大では「構造・構法・環境・計画・歴史」の5科目です。こちらは選択制でなく、全問解けなければなりません。つまり、東工大で逃げていた歴史と構造を勉強しなければならないということです。他の3科目は東工大の対策が生きてきました。6月下旬の東工大 学科勉強が完成したときには、この3科目なら半分は解ける!という感じでした。歴史は少しだけわかる、構造は全くわからないというところからスタートしました。

どのように学科試験対策したのか具体的に書いていきます。

どの科目も過去問をメインとして勉強していきます。過去問を解いていく中でわからないことが出てくると、教科書やネットで調べ、その問題の周辺の知識も吸収していくという具合に進めていきました。

私は、iPadのGoodNotesというアプリを使って、毎日勉強しておりました。
おすすめです!

過去問はメルカリで買ったり、研究室訪問で知り合った先輩からいただいたりしてなるべく多く集めました。これが本当に大事だと思います。問題演習の経験が多いと、知識が深くなり、色々な点が繋がって体系化されていきます。また、時間配分もどんどん上手くなっていきます。過去問を20年分ほどゲットすれば、合格にグッと近づくと思います!

以下でそれぞれの科目で使った教科書14冊をAmazonのリンク付き紹介しています。ご参考になれば幸いです。

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