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不安に押しつぶされそうになった時に

どんなに不安を払拭しようとしても、頭から離れない。深呼吸をしたり、瞑想をしたり、一時的には不安を取り除くことができても、すぐにまた不安の波がやってくる、そんなことはないだろうか。

僕は昔仲間と一緒にカフェをやっていたことがある。僕は初めての飲食店経営でわからないことばかり。初めからすぐにうまくいくとは思ってはいなかったけど、トライ&エラーを繰り返せば何かヒントは見えてくるのではないかと日々集客に苦戦していた。

店内業務は基本的に店長に任せて、僕はイベントのプロデュースなどを行っていた。毎週末、多い時は週に何回もイベントを考えては実施していた。もちろんうまくいくものもあれば、全く集客できないものもある。

それをずっと繰り返していたら、これと言ったイベントの案が浮かばなくなった。もともとアイディアだとか、何かをパクるのは得意だったのだけれども、何か新しいアイディアが出てこなく、ずっと悶々と考える日々が続いた。

どんどんイベントをしないとお金を稼ぐことはできない。でも、アイディアは浮かんでこない。一日中、それこそ寝ている間でもずっと考え続ける。興奮を抑えるためにお酒を飲んでも全然酔うこともできない。ずっと知恵熱みたいなので頭に熱が籠っている状態が続いた。

困った時の瞑想ということで、瞑想をしたり、呼吸を整えようとするけれども、一時的には効果があっても、長続きはしない。不安で押しつぶされてしまいそうな毎日。

そんな時に助けになったのが、友達の力だった。お店を手伝ってくれたり、相談に乗るというよりはただただ一緒にご飯を食べたり。そんなことをしていると、頭に籠っているモヤモヤや熱を開放することができた。具体的な何かメンタルマネージメントのノウハウとかではなく、ただただ友達がいることが助けになった。救いになったのだ。

きっとあなたがピンチの時も助けてくれる人が必ず現れる。なぜなら世界は関係性でできているからだ。それはあなたが倒れていたら、だれかが救急車を呼んでくれるような感じで、救急車に連絡してくれる人がいたり、救命処置をしてくれる人がいたり、治療してくれる人がいたり、入院中の世話をしてくれる人がいたり、色々な現れ方をする。

必ずしも近くにいる仲の良いこの人が助けてくれるということではなく、関係性自体が僕たちを助けてくれるのだ。不思議なもので、どうして、そこで、その人が現れるのかわからないという出来事が起こる。そして、自分のことを助けてくれようなんて、本当に普段1ミリでも思ってたっけ?という人が助けになったりする。それは周り回って届いてくるようなもので、誰がとか何がとかは決まっていなく、あなたのピンチを救うように世界が動くような感じだ。

今目の前に助けてくれる人がいないと感じるかもしれない。不安な時は特にそうだ。でも、必ずあなたを助けてくれる人が現れる。あなたがこの世界を本当に生きようとするのであれば。そして、今度はあなたがだれかを助ける場面がある。それは、あなたが意識して助けているわけではないかもしれないけど、その助けられている人にとっては、とても救われた気分になるのだ。

世界はそんな「関係性」でできていると思う。だから、あなたが不安で押しつぶされそうになったときは、すでにだれかが救急車を呼んでくれている、きっと助けが現れることを覚えて置いて欲しい。その時はやっぱりそんなことも頭に浮かばないけれども、その不安が去った時に、やっぱり助けがきたと、不安を払拭できたと、人生の優しさを感じて欲しい。

人生はいつも優しいのだから。

A world where everyone can live with peace of mind🌟