練習嫌い
僕は練習が嫌いだ。いきなりそんなことを言われても、意味がわからないと思うかもしれないけど、僕は練習が嫌いだ。僕に限らず練習が嫌いな人は多いと思う。
人生は本番しかないのに、どうして練習というものが存在するのだろうか? 練習というものは本番でその成果を発揮するためのもの。今のスポーツの練習だと、そのスポーツで勝つため、効率をあげるための部分部分の作業の構築と言ってもいいのかもしれない。わからなくい表現だけれども。
僕は中学校からサッカーをしているので、パスの練習、トラップの練習、コーナーキックの練習・・・とそれぞれの部分部分の練習をして、それを総合的に試合という場面でできるようにする。
たしかに、何事も練習しなければうまくならないのはたしかであるが、でも、僕がしたいのはサッカーであって、本当は練習ではないのである。サッカーをするために長い長いランニングをして、きついきつい筋トレをして・・・と、それ自体の効果効能はよくわかってはいるものの、やっぱり僕は練習が嫌いなのだ。
ぶっつけ本番でうまくいかないことはわかっている。でも、練習は嫌いで可能であれば、いつも本番がいい。本番がいいというか、やりたいそれ自体ができている状態が好きなのである。
だから、うまかろうが、下手だろうが、サッカーをしている時が楽しいのである。大学からはサークルでサッカーをしていたので、大学からはじめた初心者とかもいた。そういう人たちは下手くそだけど楽しそうにやっている。でも、それでいいんだと思うし、そういう状態がうらやましいと思うことすらある。純粋にサッカーを楽しめているからだ。
でも、やっぱりプロとかでやっていくためには当然練習が必要で、うまい選手の中にも練習の鬼と呼ばれる人がいる(もうそんな言葉はつかわないか笑)。その人はきっと練習も好きなんだろう。というか、それを練習とは思っていないのかもしれない。その人にとってはそれ自体が楽しい行為なのである。
もしかしたらその人にとっては、練習が本番であって、試合は本番のおまけなのかもしれないと思う時がある。よく、練習でできなかったことは本番でもできない、という人がいるが、僕はわりとアクロバティックなシュートが好きなので、たまにオーバーヘッドキックとか、ジャンピングボレーとかしたりするんだけれども、そんなの練習できるわけがなく(そんなことをしていたら怒られるので)、本番でひらめきでやるしかないのだ。
なので、僕にとっては本番というものはそういうもので、本番が練習であるのだ。だから、本番を続けていくしかないのである。
だから、執筆活動も上手くなったら、出版しようではなく、もう最初から出版活動をすると決めて、それを出版しながらうまくなっていくことを目指しているのである。
他から見たら、もしかしたら、そんなレベルで出版なんてするなよ、と思うかもしれないけれども、僕は練習が嫌いなので、本番の中でしか学ぶことができないのである。
(一応、文章を書くということに関しては何年間もやってきたという、下積みと呼べるかわからないものはあるのだけれども)
そういう器用なのか、不器用なのかわからない生き方しかできない人もいるのだ。だから、世間はもう少しそういう人に寛容になってほしいなと思う(これは僕の個人的な希望です)。
そして、練習が苦手なのに、嫌いなのに、いつまでも練習をしている人は、そろそろはじめたらいいのではないだろうか。そろそろというか、今日からはじめよう。
人生には本番しかないのである。大丈夫。本番を繰り返すことでもうまくなれるはずだから。
たぶん。それは今の時代的には非効率なのかもしれないけれども、それでいいじゃないか。
そっちの方が毎日楽しいじゃないか。
単純なうまさを求めるなら、そこに楽しみを求めるなら練習をした方がいいと思うし、きっとそっちが向いているんだろうけれども、僕みたいな人間は、非効率でも、泥臭くても、いつも本番を楽しみで進んでいくのである。だって、練習が嫌いだから。
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