すべては違うからこそ、ひとつに成り立っているという不思議
【連載】哲学エッセイ『メタフィジカル・ジャーニー』 考えることは、旅をすることに似ている。広くて、深い、形而上の旅へ。
今日は「全てが違う」ということについて考えてみたいと思います。よく考えてみると、同じものが何ひとつないというのはどういうことか。これまた不思議なことですね。
たとえば、植物をまとめて「草」と呼ぶことがありますが、よく見ると、それぞれの大きさや色は異なります。我々はそれをひとまとめにして「草」と呼びますが、一つ一つの植物は全く異なる存在です。同じ種から生まれたとしても、一つ一つの植物は異なります。
同じだ、とい言う人もいるかもしれませんが、実際に比べてみると全く違うのです。全く同じものは存在しないというのが事実です。人工的なものであれば、かなり似たものを作ることはできますが、それでも完全に同じとは言えません。
世界には同じものはなく、全てが異なるというのは非常に不思議なことではありませんか。人工物は見た感じ一緒に見えたりしますが、特に生き物に関しては、一つとして同じものがありません。このことを考えると、なぜこんなにも違うのかという疑問が湧いてきます。言い換えると、なぜ違う必要があるのか? と。
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