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note入社6月、「PMとして」の仕事の輪郭がぼんやりと見えてきた(かもしれない)話

2020年11月にnoteに入社して、あれよと言ううちに半年が経ちました。

入社3ヶ月のときは「もう3ヶ月、まだ3ヶ月。」とか言っていましたが、半年経ったいまは、「まだ半年しか経っていないのか」という感覚が圧倒的に大きい。この6ヶ月、濃密な時間を過ごせている証拠だと思います。

5月1日で入社半年だったのですが、忙しさにかまけていたら月の終わりの公開になってしまいました。とは言え、僕にとっての「note入社から半年」はいましかないので、この半年間やってきたこと・そこから得られたぼんやりとした手応えについて振り返ります。

専任PMとして入社することに不安を感じていた入社前後

ここだけの話、という訳でもないのですが、入社してしばらく経つまで、noteで専任PMとして働くことへの漠然とした不安を抱えていました。

選考を受けるにあたって現役社員のnoteを隅々まで読み、主体性を持って仕事をしているメンバーや他職種でPMをやっている人の姿を見て、自律的に動けるチームに魅力を感じる一方で、「ここに専任PMとして入っていって介在価値を付加できるのか?」「専任PMとして入社しても邪魔になるだけなのではないか?」とさえ思っていました。

実際に、面接では「魅力を感じる反面不安もある」ことを吐露し、「どういった動きを期待されているか」を慎重にすり合わせ、入社後の他チームリーダーとの1on1でも、「専任PMに求めること」や「どう立ち回ってくれると嬉しいか」を聞いて回っていました。

いま振り返ってみると、居場所がつくれないことへの恐怖や、自己が否定されることへの怯えみたいなものが大きかった(大きすぎた)のだと思います。

入社後はじめて担当したプロジェクトが、やっと日の目を見た話

先日、入社直後から取り組んでいたプロジェクトがやっと日の目を見ることができました。

これまでのキャリアではお客さんのためのアプリやサービスを作ることが多かったので、自社プロダクト、もとい愛情を注いで育てている自分たちのプロダクトの1機能を世に出すのは、(ほぼ)はじめての経験。

もう1つ新鮮だったのは、ユーザーのみなさんとの距離が近いこと。
応援してくれる声も、中には厳しい指摘の声もありますが、SNSを通じて、直接自分たちが作ったものへの反応をいただけるのは僕のキャリアではとても新鮮なことで、これまでのプロダクト開発とはまた違った達成感と、今後至らない点を伸ばすための大きな活力を得ることができたファーストリリースでした。

多くのチーム・多くの人が関わる、(自分で言うのはちょっと憚られるのですが)なかなか複雑で骨のあるプロジェクトだったのですが、みんなのプロフェッショナルな仕事と、クリエイターにとっての最善を模索するスタンスに助けられ、なんとかリリースまで漕ぎ着けられたなという実感があります。

PM歴9年目で、やっと自分の仕事に(少し)自信が持てるようになった

海外で仕事をしたり、大きな案件を担当させてもらったり、皆が名前を知っているような企業で仕事をさせてもらったりしてきたものの、そういった背景があって、自分の仕事に自信が持てないままnoteに入社し、今年の春、PMとして9年目のキャリアをスタートさせました。

PMは、デザイナーやエンジニアと比較すると専門的なスキルがあるわけではないし、ポートフォリオのように実績を積み上げにくい職業だと思っています。
また、テクニカルなプロジェクトではエンジニア出身PMに勝てないし、UXが重要なプロジェクトではデザイナー出身PMに勝てないし、ビジネス色が強いプロジェクトでは事業系職種出身のPMに勝てない。

エンジニアリングやデザインなど、 強力なバックグラウンドとなるスキルがないまま、それでも違う仕事をしている自分が想像できなくて、ここまでPM一本でメシを食わせてもらってきていたのですが、9年目になって、先述のプロジェクトのリリースを終えて、はじめて自分の仕事を肯定的に捉えることができるようになりました。

PMチームの川口さんが書いてくれたこの記事を読んで、プロジェクトチームの方々からの声をいただいて、はじめてこれまでやってきた仕事が報われたような気持ちになりました。

※川口さんが書いてくれたバリューバトン。嬉しくすぎてもう10回くらい読んでる。最初に呼んだときはちょっと泣きそうになりました笑

「PMは嫌われてナンボ」なのか?

これまでは、「納期までに顧客が求める品質・スコープのプロダクトをリリースすることが至上命題」であり、チームに嫌われようと、顧客にブチ切れられようと、なんとかプロジェクトをゴールまで持っていくことがPMとしての役割だ。と思って仕事をすることが多かったのですが、最近は「それって何かがおかしいのでは?」と思うようになりました。

嫌われながら仕事したくないし、「嫌われるかも」とびくびくしながらコミュニケーションをとりたくはないし、顧客とチームには仲良くしてほしいし、できればみんな楽しく・気持ちよく働いてほしいし、自分も楽しいと思いながら働きたい。

結果を出せなければ当然それに向き合わなければならないし、楽しく仕事をしたいだなんてエゴがすぎるという人もいると思います。

僕も以前はそうでした。

いまは、楽しく働いたほうが生産性も上がると信じているし、楽しく働いているチームのほうが中長期的に成果を出し続けやすいと思っています。
また、「嫌われるかも」と思ってコミュニケーションするのは、相手に失礼なのでやめようと思うようになりました。

「PMはかくあるべし」を示すとか、そんな大それたことを言うつもりはないのですが、少なくとも「嫌われてナンボ」ではないし、関係者みんなが楽しく・気持ちよく働いて、一緒に結果が出せるように駆け回るのがPMの役割なのかな。というのがいまの僕が辿り着けている結論です。(この話、また別の記事で深掘って書きたいな)

おわりに

なんだか偉そうなことを書きましたが、エンジニア・デザイナー・CS・経理・法務・営業・マーケ・PR…みんなの力を借りないと何一つ成果を出すことができない仕事だし、いつもみんなのプロフェッショナルな仕事ぶりに助けられています。

めちゃくちゃ至らないこともあるし、これからもやきもきさせることがたくさんあると思いますが、チームとして・会社として成果を上げられるように、PMとして進むべき道を模索したり・交通整理をすることで、少しでも楽しく・気持ちよく仕事ができるように尽力できたらなと思います。


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