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即座に答えを出すのが苦手

私の数ある苦手なことの中の一つが、瞬発的な思考だ。
脈絡のない質問であったり、急に意見を振られたりするとすぐに言葉を返せないのだ。

私の思考の特徴は一つの事柄に対してかなり時間をかけて考えているということだ。ある事柄について自分がなぜそう思ったのかを徹底的に深めるというプロセスを踏んでいる。
散歩や歩いている時が一番思考が捗る時間で、これについては前に別のnoteでも触れた。

そういうこともあり、実は面接が苦手だったりする。
定型的で聞かれるだろうと予想できる質問については事前にじっくり考えてから臨むので問題ないのだが、予想外の質問が来ると参ってしまう。
将棋みたいに長考タイムを取るわけにもいかないので、一応答えるのだが後から後悔することも多い。

少し前の話だが、ある企業の1Dayインターンに参加した時にゲームをしたのだが、その時はさらに辛かった。訳あって複数回あるらしいインターンの2回目から参加することになり、周りの参加者はすでに同じゲームをやったことがあるらしくゲームのルールや攻略方法に対する理解度に差がある状態でゲームがスタート、グループでやるゲームだったので自分は状況の分析や計算などを行う形で後方支援をしながらゲームを理解しようと奮闘したが、他チームとのやり取りについていけなかったりとかなり悔しい思いをした。
結果的にチームの成績はそんなに悪くなかったのだが、自分は瞬時に状況を理解して判断するのが苦手なのだなと分からされた。

逆に自分がじっくりと練り上げられた計画や自分の芯となる考え方や価値観は簡単には揺らがない。
計画を立てるにあたっては案としてまとめる前から頭の中で試行を繰り返して実施可能か検証してきたし、自分の価値観については絶え間なくグルグルと考えている。なので、計画を立てて着実に実行していく力に関しては自信があるし、判断基準に関しても機嫌や好みでぶれるということはあまりないと思っている。

では思考における瞬発力とは何か?
2種類に分けて考えてみたい。

面接での予期せぬ質問に対する瞬発力については、自分の芯や軸、価値観をどれだけ自分の中で言語化できているかということによるのだろと思う。
自分の軸や価値観がどれだけ固まっていようとも、言語化できていなければいざという時に即座に答えることはできない。私は思考を重ねていても、その思考の言語化が足りていないようだ。

また、ゲームにおけるルールの理解や状況の分析については理解力でないかと思う。見たもの、聞いたものをどれだけ早く自分の中で噛み砕いて理解すできるかということだ。こちらについては生まれつきのセンスが問われるような気もする。私は基本的にこの手のスキルに乏しいのでゲームが全般的に苦手だし、2手3手先を読むという思考も苦手だ。こちらについては私はほとんど諦めている。

思考の言語化については就活が良いきっかけになっている。
将来なりたい自分、やりたいこと、実現したいこと、大切にしていること、自分の強みなど様々なことについて考え、言葉にするというきっかけをくれた。社会に出る前にこのような機会を得られて良かった。あんまり気持ちのいい時間ではないが、自分にとって大切な時期だということは過去として振り返らなくても明白だ。

理解力や状況把握の能力については残念ながら私にセンスはなさそうだ。社会の仕組みや原理について知的好奇心は湧くので勉強なり鍛錬は続けていくだろうが、実際の仕事で有効に使えるかは分からない。
また、先が読めないなら現在に対してどう対処していくかを自分の武器にできるのではないかと考えている。私の思考はどちらかというとリアリズム寄りで、今ある現実の中でどのように希望を叶えていくかを重視している。先を読むことができなくても場面ごとの最適解を見つけて実現できるようになりたい。

このnoteの場は私の思考の言語化に役立っている。自分が考えたことを考えて終わりにせずに文章の形で残し、そして時には他者と議論する。
実は今日は特別に考えたこともなかったので、noteを始めてから続いていた毎日投稿を終わらせてしまおうかと考えていた。ただ、せっかく続けてきたし今後も毎日投稿してみたいなと思い急遽書いてみた。急ごしらえで用意した割には、自分の真に迫る良い考察ができたのではないかと思う。


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