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「子離れできない親」を持った子どものリスクとは?

こんにちは。
元大手進学塾トップクラス担当講師で、現在はニュージーランド在住の受験&国際教育コンサルタントのTakuです。

うちの子、私が何でもしてあげないと何もできないんですよ。
だから親が色々しなきゃいけなくて…。

子どもに任せるなんて心配です。

まだ大人じゃないからきちんとできないし、
何かあったら心配で心配で…。

こんなことをおっしゃる保護者の方、
意外と多いんですよね。

でもそんな過剰なサポートをする親を持つと、
子供がリスクを背負うことを知っていますか。

今日はこんな過干渉の親が子どもに与える悪影響について、
これまでの経験も踏まえてお話ししたいと思います。


生活管理された子どもへのリスク

子供が日常生活で必要なことについて、
親が教えてあげることが大切なのは、
今更いうまでもありません。

ただそれが行き過ぎてしまったり、
子供が成長して行ってもなお、
親が管理したがる場合は要注意です。

私が見てきただけでも、
子供の遊びや服の好みにとどまらず、
友達にまで口を挟む親も…。

自分の言う通りにすれば子供が幸せになると、
信じこんでやっているから本人は、
自分の過ちにも気づきません。

こんな親を持った子供は自分の生活の全てが、
親の用意したもので溢れるようになります。

そのうち自分で選択することもしなくなり、
親への依存をどんどん高めるばかり。

これで子供を自立させたいと願っているのですから、
呆れるしかありません。

学習管理された子どもへのリスク

生活を監視する親と同じくらい、
子供の勉強を細かく管理したがる親も多いもの。

でもこの勉強を管理したがる親の方もまた、
子供には深刻な影響を与えます。

私が見てきたこうした親の中には、
子供の学習スケジュールを細かく立て、
その進捗を管理する人が数多くいました。

まず、塾の先生から細かく状況を聞き、
何をすべきかを確かめた上で、
1週間の学習スケジュールを立てる。

もちろんスケジュール通り行かなければ、
子供の楽しみは全て取り上げて、
目標達成を徹底するようにする。

他にも様々な情報を書き集めて、
子供が使う参考書からドリルまで、
良いと言われるものを全て用意してやらせる。

模擬試験が終われば、親が全て分析し、
塾の先生のアドバイスももらいながら、
弱点補強の戦略を親が全て立てる。

こんなことを繰り返されていれば、
子供の成績は上がるかもしれませんが、
まるで子供は親のロボットです。

当然、子供自身が自ら考えて、
自主的に学習する姿勢が生まれるはずなど、
あろうはずもありません。

進路管理された子どもへのリスク

親の管理は生活や勉強にとどまらず、
挙句は進路の管理にまでつながっていきます。

うちの子には将来〇〇になって欲しい。

これからは〇〇が有望だと聞いたから、
〇〇になるために、もっと頑張らせなければ。

こんな親の期待ばかりが膨らんでいき、
それは「子供のため」と言う名目のもと、
子供の進路の管理と動いていきます。

子供が望む進路があったとしても、
それが親から見て適切でなければ、
様々な方法で諦らめさせることも。

そんなバカなと思うかもしれませんが、
全ては我が子のためなのだと盲信すれば、
すべての行動が正当化されることもあります。

実際にこのように、子供の未来を、
親自身の願いの方向へと誘導していくケースは、
過去にいくらでも例を見ることができました。

この延長が、大学の選択のみならず、
就職先の選定までも親に頼らなければいけない、
自立できない子供を大量生産しているのです。

まとめ

いかがだったでしょうか。

親がこのためにサポートをする事は、
方向と程度を間違えれば暴走し、
子供の未来を奪うことすらあります。

日本の教育では、とかく親が子に干渉することが多く、
必要以上のサポートをしているように感じます。

これは親だけにとどまらず、
学校や塾などの教育機関にも、
同様の傾向が見られます。

口では生きる力を育てると言いながら、
過度にサポートをすることで、逆に子供たちから、
生きる力を奪い取る結果になっている。

そんな矛盾に気づいて、
少しずつ親は子供から手を引いていき、
子供が自分で選択できる自立心を育てていく。

それこそが、これからの未来を生きる子供たちに、
必要なスキルを与えるために、
私たち大人がすべきことではないでしょうか。

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