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子どもは親以上にはならない?〜親自身のリスキングのススメ

こんにちは。
元大手進学塾トップクラス担当講師で、現在はニュージーランド在住の受験&国際教育コンサルタントのTakuです。

私は勉強とか苦手でしたし、
今でも新しいことを学ぶのとか苦手なんですが、
子供には勉強できるようになってほしいんです。

そんな願いを持つ保護者の方が、
思いのほか多いことに驚かされます。

ちょっと冷静になって考えればわかりますが、
これって結構ご都合主義ですよね?

そこで今日は「子供は親以上にならない」と言うテーマについて、
考えてみたいと思います。

蛙の子は蛙

昔のことわざにあるように、
子供の能力は親に大きく影響されます。

「蛙の子は蛙」と言うように、
親の言動が子供の成長に影響を与えるのは、
誰もがよくわかっていることでしょう。

それにもかかわらず何故か受験教育になると、
親は子供が自分以上の何かになれると、
つい期待してしまいがちです。

もちろん、親と子は別の人間ですから、
できることが同じと言う事は全くありません。

しかし親が自分でできないことを、
子供に無理に期待すると言うレベルになると、
完全に「自分勝手」な行為と言って良いでしょう。

1番よく見かけるのは、
子供にスマホやゲームなどを我慢させて、
勉強すると言う場面です。

スマホばっかりいじっていないで、
ちゃんと勉強しなさい!

そう言っている側から親自身が、
スマホでSNSをチェックしているのですから、
説得力など全くありません。

また、子供に本を読ませたいと言いながら、
自分は雑誌しか見ないと言う保護者も、
星の数ほど見てきました。

そもそも自分がやっていないのに、
子供にそれを強要すると言う心理は、
一体どこから出てくるんでしょうか?

人のふり見て、我が振り直せではありませんが、
子供に注意する前にまず親自身が、
自分の言動を直す必要がありそうです。

親自身の成長を見せる

では、具体的に親は子供に対して、
何を見せたら良いのでしょうか。

自分は大したことができないから、
見せるものなどありませんとおっしゃる方が、
時々いらっしゃいます。

でもたいしたものなど見せる必要はなく、
ただ不完全でも親自身がまず、
率先して努力している姿を見せるのです。

先ほどもお話ししましたが、
スマホを触らせたくないのであれば、まず親自身が、
子供の前でスマホを触るのをやめましょう。

そして、スマホ以外で何か、
親自身が積極的に学んでいる姿を、
子供に見せて欲しいと思います。

思えば私たち日本人の親は、
学生時代が終わると、新たに何かを学ぶ機会が、
とても少ない気がしてなりません。

これからの時代は変化が大きくなるのですから、
私たち親自身も常にスキルアップする、
リスキリングがとても大切になると思います。

目の前で親が新しい学びを続けていき、
どんどん成長していく姿を見れば、
子供はおのずと学びの楽しさを学びます。

それこそが「勉強をしなさい」ととなるよりも、
何倍も効果的な方法なのです。

忙しいという言い訳をするなら、
あなたは子供に勉強しろと言う資格はありません。

なぜなら、子供たちもまた、
あなたが仕事をしているときに学校に行き、
学ぶと言う仕事をしているのですから。

言い訳をやめて、まず親が率先して、
子供に対する良いロールモデルになりたいですね。

親子で成長しよう

親が学び続ける後ろ姿を見て、
子供が学びに興味を持ち始めたら、
次はぜひ一緒に何かを学んでみましょう。

子供と一緒に学ぶなんて…と思っているあなた、
あまり子供の学びを見くびらないほうがいいですよ。

子供たちが楽しみながらする学びの中には、
たくさんの気づきがあるものです。

また親子でベーシックからスタートすれば、
大人でも十分に役に立つスキルを身に付けることも、
決して不可能ではありません。

英語でもプログラミングでも何でも構いません。
子供だから、大人だからと言うくくりを取り払って、
一緒に童心に帰って学んでみてください。

ひょっとしたら、そのプロセスの中で、あなたは、
子供から逆に学ぶことが多いかもしれない。

もしそうなったらあなたのお子さんは、
あなたに何かを教えるという経験を通して、
そのスキルをさらに深く習得できるでしょう。

人に教えること以上に物事の本質を理解するために、
効果的な方法は存在しないといっても、
決して過言では無いのですから。

まとめ

さて、いかがだったでしょうか。

子供を自分以上に成長させたいと願うなら、
まずは親自身が率先して学ぶことを心がけ、
その姿を子供に見せるようにしましょう。

親自身が何も努力をせずに、
子供にだけ努力を知ると言うのは、
親のエゴ以外の何物でもありません。

そんな環境で育った子供が自ら率先して、
学びの楽しさを知ることなどあり得ません。

子供の成長に親は常に、
第一義的な責任を負っていると言うことを忘れずに、
親自身も楽しみながら学んでいきましょう。

そのプロセスは、私たち親にとっても、
リスキリングにつながる素晴らしい道ですから。

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