PENTAX *ist DS ~20年前のデジタル一眼ってどうだったの?~
お迎えした時点でシャッター回数500回の*ist DS。せっかくファームウェアも1.00だし、箱絵と同じ当時のDA18-55(初代)も拾ってきたので、2004年発売当時そのままの仕様で少し遊びました。
※前提条件としてカメラの知識がほぼなく付け焼き刃俄知識で語るタイプの一般社内SE(元芸術学部生)が勝手に納得するだけの話です。
写りとか技術とかどうとか?知らんな
いきなり若干脱線するけど…
こんな事を気にする人はあまりいないと思いますが、
正式な商品名と埋込み上のページ名は[*ist DS](全角*)
URL上は[ist-ds](これは*がワイルドカードになるのでまあ当然)
現RICOH公式サイトとして引っかかる際の名称は[ist DS]
サイトマップ上の表記やEXIF上の表記、検索結果なんかでよく引っかかるのは[*ist DS](半角*)
といった感じに[*](アスタリスク)を含め表記が安定してません。これはフィルム世代の*ist~最後の*ist DL2までも同様っぽい。
個人的に全角の英数字記号が大嫌いなので、私が書く際の表記は[*ist DS]で統一します。 (特に全角スペースとかいう存在がマジで憎い)
シンプルなので軽い
このカメラ、最初期のデジタルで余計なものが殆どついてないので、そもそもかなり軽い仕上がりです。ペンタキシアンスターターキットの回で本体重量505gはペンタプリズムを使用したデジタル一眼レフでは世界最軽量では?という話をしましたが、調べたところK-S1が本体重量498gで*istDSより軽く、しかもペンタプリズム仕様とすごいことやってました。それ以外は大半が600g以上のモデルですね。
後に出る廉価版扱いの*ist DL/DL2はプリズムからミラーに変更して470gまで軽量化。実質的にDS/DS2/DL/DL2は背面液晶のサイズ以外ほぼ変わらないようなので、この辺のを使ってみたい人はどれ買っても変わらんと思う。
別の所でDL2を触らせてもらったけど、正直ミラーでもプリズムでも違い良くわからんかったし。そもそもファインダー覗くのが苦手なのでよくわからん。
K-以降は手ブレ補正を標準搭載するし物によっては防塵防滴のためのシーリングもあるので大半が100gほど重くなります。
ちなみに防塵防滴と手ぶれ補正という今のペンタックス標準装備を両方搭載しているものだとK-S2が620gで一番軽い。バリアングルモニターもついてこの重量なので結構すごいよね。
気軽に振り回せるようにしたいので超薄いことで有名なDA40mm F2.8 XSがほしいのでだれか恵んでください。あれ薄さばかり取り上げられますが実は52gとかいうバグみたいな軽さしてるので、電池/レンズ込み600g前半くらいになるんですよな。
やろうと思えばですけど、電池を単4エネループ+単3アダプターにして軽量化すれば実用性はともかく全て込みで600g切り狙えるですよ…
このカメラのために単3エネループの新品を買いましたが、意外と電池4本って重いです。本来のリチウム電池にしたほうがいいかも。
600万画素のいいところ:データが軽い!
たとえばこの写真。600万画素なので2000 x 3008/72dpi/24 ビットなんですがファイルサイズが2.2MBしかない。めっちゃ軽いんですよ。
等倍に拡大するとやっぱ粒の粗さは感じますが、こうやって記事にするぐらいだと全く気にならないですね。むしろ想像以上に緻密に撮れてると思います。
そもそもnoteだと画像アップロード時にかなり圧縮されるらしいので高画質画像はあまり頑張っても仕方ないらしい
レンズとの相性ですが、初期のDAレンズゆえに600万画素APC-C機で使うこと前提に設計されているからか、使ってての挙動とかに不満はないです。
クイックシフトフォーカスも使えるし(あまり触りませんが)
勝手に気になる部分
グリップ感とかシャッターボタンの感じとか
このカメラは縦で撮るのがかなりしやすいです。グリップが持ちやすい上に縦持ちのときに指先でひっかけるように持つことができるので個人的にはすごく使いやすい。
プレビューから画像回転できるのですが、処理に時間かかるのとWindows上でちゃんと反映されたりされなかったりするので結局PCに取り込んだ後手動で回転させてます。
あとこれは完全に好みの問題ですが、シャッターボタンが半押し/全押しでそれぞれちゃんとしたクリック感があるのがすごく良いです。
実際のところ殆どのカメラは半押し無感触全押しクリック感、最上級機になるとクリック感によるブレを嫌うからか?全押しまでクリック感のないシャッターボタンのようですが、個人的にはクリック感あるほうがいいんですけどね…
なおキーボードの好みは茶軸。でも正直機械式よりメンブレンの出来のいいやつとかのほうが好きです。富士通系のテンキーレスとかが最高。(タッチもだけどそれ以上に配列とかのほうが気になる派)
あまりシャッター速度を上げたがらない?
これは仕様なのかはわかりませんが、明るいところでオートモードだとf8 1/320~1/500秒くらいで撮影しようとします。あまり速いシャッタースピードにせず絞って写すようにしてくるっぽい。
同時に同じレンズ/オートモードでK10Dでも撮ったんですが、そっちだとf値を開放に近づけて倍くらいのシャッター速度で写ってました。シャッター最速値は同じ1/4000秒なのでこれはエンジン側の処理の考え方なのかもしれないですね。
なお夜撮影は無理。(昼もわりと白飛びする)
CCDというのもありますけど、基本的にデジタル発展途上で素子も画像処理エンジンも初期のものなので、ちょっど感度あげるだけでノイズ出まくるわ手ぶれ補正ないわで基本的に夜の撮影は無理です。というかほぼ全部没データ。
下の写真がコンビニ光源にISO800、1/8秒が奇跡的にぶれずピントもあって唯一まともに撮れてたパターン。
ISO感度は下が200から上は3200までです。ファームVer1.00だとISOオートも使えませんが、現実的に200/400、夜にギリ800までしか使い物にならないので別にオートなくてもいいかって感じはあります。(最終ファームだとオートが使えます)
次の写真がISO400ですが、これだと安定して撮れるので普段はISO400固定で良いのかもしれません。ある意味フィルムっぽい。
また明るいところでも、明暗差が大きいと明るい方はすぐ白飛びしてしまうようです。
これはファーム更新したら多少改善されるのかな?いやハード部分が変わるわけじゃないから厳しいか…
ファーム更新、する?
20年前のカメラが撮影枚数まだ700枚程度、ファームも更新してないって事実がちょっとおもしろいです。
最終ファームまで更新すると
SDHCカードが使えるようになる(ここが特に大きい)
ISOオートが使えるようになる
AFがシングルAFとコンティニュアスAFを選べるように
Mモード時のAE-L露出調整時にシャッター速度/絞り調節も選択できるようになる
設定できない項目がグレーアウトでちゃんと選択できないようになる(初期ファームだと設定できるようで結果に反映されてないという仕様だった)
といったところが撮影まわりで影響が大きい変更点でしょうか。
SDHCカード使えるようになるのは大きいなぁ…もっとも600万画素JPEGだと1GBカードで400枚近く撮れるので別にいらないけども
ISOオートも上記のことがあるのでいらないし、Mモードはどうせ絞り連動しないPENTAX-M以前の古いMFレンズ使う時にしか使わないのでデフォルトでOK。
(デフォルトのグリーンボタン扱いで測光させてシャッター速度出すやつです)
個人的には最後の設定できない項目がグレーアウトされるのが良点なので、更新してもいいかなーとは思います。(この記事作成時点ではまだ更新してません)
ちなみに今は…
SMC PENTAX 50mm F1.4がつけっぱなしレンズになってます。
Mレンズじゃないのですごく軽いってわけではないですが全体的にバランスがいいし、絞りもふくめてカメラ操作覚えるのにちょうどいいですね・・・
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