見出し画像

Meta Quest2でFine Artを体験できるか?

アニッシュ・カプーア、オラファー・エリアソン、ジェームズ・タレルといった大きな空間を使ったインスタレーション、こうした体験をVRゴーグルであるMeta Quest2を使って体験できないだろうか?と思って色々試してみた記録です。

バーチャル環境
選択できるバーチャル環境にそのものずばり"Abstraction"があります。ただ、それっぽい要素を詰め込んだだけな印象で個人的には残念な感じ。もっと尖られせてマーク・ロスコ風のテーマにするとか、現役ならラファエル・ローゼンタールとコラボレーションしたりすれば良いのに。

バーチャル環境<Abstraction>

YouTube VR
YouTube VR上でも様々なVRがあります。これはサルバドール・ダリをモチーフにした作品。出来は良いですが、ダリの世界をVRにしたという感じで新しさはあまりないかも。ゴッホや印象派、クリムトなど有名どころのVR化は結構見つかりますが、あまり新しい表現は見つけられていません。

Quill Theater
入り口はMeta Quest TVがわかりやすいかな。Quill Theaterはアニメーションのツールですが、静止あるいはわずかに動く作品に立体作品の新しい風を感じます。Zoe Roellinの作品がお気に入りですが、Goro Fujitaの作品も素敵です。

Zoe Roellin 《Morning Commute》

ブラウザ
お薦めに現れるのが変わらないのはメタ社が増やしたくないからだという噂も聞いた気がしますが。。ブラウザから開けるものでも色々作れそうですが、自分の探検不足であまり発見できていません。これはAlejandro Casalesという方がFacebookで公開している作品。

Alejandro Casales

個別アプリ
以前に紹介したLIMINALも近いものがありますが、"RECOMBINATION -REMOTE MOTIF-"のフラクタルを用いた高精度の3D空間は圧倒的。スクリーンショットは撮れないのでYoutubeのteaserでご紹介です。

VRゴーグルのハードルは高いですが、まずはスマホ用簡易ゴーグルでYoutubeを試してもらい、Meta Quest2などが利用可の場合はQuill TheaterやRECOMBINATIONを是非といった感じです。デジタルアートでいつもひっかかることですが、可能性があるのに普及していないのは、取り組む人が少ないのか、技術的に難しいのか、アウラがないために体験強度が低いからなのかなどが気になっています。(これは自分が取り組んでいるiARTでも共通ですが)
今後も追及していこうと思いますが、もし情報などあればお知らせいただけると幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?