大学受験のインテリズム―作文の基本―
こんにちは。takuです。
大学受験のインテリズム、今回は文章の書き方についてお話します。
作文については、大学受験でやる小論文や国語の記述問題に限らず、英作文、学校の宿題で出るような読書感想文など、文章や何かを喋るとき全般に通用する考え方があります。
その考え方を説明しようと思います。これから受験をする受験生だけでなく、仕事で何かを書いたり話したりする大人の方、読書感想文を書くであろう小学生の子たちに是非読んでもらいたいと思います。
それでは!
これで決まりだ!
伝えたいことを伝えるための文章形式
作文をするにあたって、絶対に押さえておかなければいけないことがあります。それは文章形式です。
そもそも文章を書く意味として、相手に伝えたい事柄を伝えるということが絶対条件です。これをはっきりさせておかないと、その文章を読む意味がなくなります。これは文章の価値が全くないのと同じです。
より詳しく説明すると、読む人は読む必要があって読みます。でなければ読むことは一定の労力と時間を費やす以上、それが全くの無駄になるので読もうとは思わなくなります。
なので、「自分の言いたいこと」をまず考えてから作文をしなくてはいけません。ここが出発点なはずです。
もちろん、こんなことはすぐに分かるでしょう。では文章形式と伝えたい事柄をどのようにつなげていくのか。当然、伝えたい事柄を伝えるために文章形式を整えていくわけです。
伝えたいことを明確に―結論―
さて、問題の文章形式の中身ですが、まずは伝えたい事柄を分かる形で入れていきます。
この分かる形というのが重要で、書いていくうちに段々話が脱線していくことがあります。これは非常によくあることです。
話が脱線していくこと自体は別に悪いことではありません。というのも、作文からは外れて、友達とおしゃべりをする時は脱線していくことで話が続いていくわけですからね。
しかし、作文においてはあまり良くありません。それでは伝えたい事柄を伝えにくくなってしまうからです。
このことを踏まえて、作文を進めていくうちに「この文章で伝えたいことをちゃんと伝えられるのか」を考えていきましょう。
次に根拠を話す―理由―
結論の次は理由です。結論のその次に理由です。
なぜこれを2回も強調して書いたかというと、多くの人が「~だから」を延々と続けて話すからです。
「だから」「なので」に当たる理由の接続詞は、確かに基本のコロケーションは「AだからB」です。時系列的に言えばA→Bとなるので普通はこちらの方が自然です。
しかし、文章だと話が違ってきます。というのも、話は長くなりがちだし、むしろ長く話す必要があることが多いからです。
例えば、大学の小論文は1000字程度書く必要がありますし、仕事だってそれに匹敵する、あるいはそれ以上の文字数の内容のことを話さなくてはなりません。
皆さんも何かを書いたり話したりするときに、長いなぁと思うことがあるかと思います。でも本当はそれくらいのことを言わないと説得力のあることが言えないのです。
一方で、そのような長い文章になってくると、「結局この人は何が言いたいのだろう」と思い始めます。それは聞いてる側だけではなく話している側も同じように思うはず。
それを防ぐためには、「AだからB」ではなく「B、なぜならAだから」という文章に変えていく必要があります。ここが文章形式のポイントです。
実際にここまでの文章を読むと、そういう書き方をしていることがお分かりいただけますでしょうか。
結論の次は理由です。結論のその次に理由です。
なぜこれを2回も強調して書いたかというと、多くの人が「~だから」を延々と続けて話すからです。
根拠を話すと説得力が上がることは皆さんも理解しているはずですし、実際に根拠もちゃんと話していると思います。でも、結論が分からない根拠ではなんの意味もありません。
「B、なぜならAだから」を繰り返すだけ
―理由と結論のセット―
これを繰り返すだけで文章はちゃんとした形で出来上がります。
具体例や比較などの表現についてもこれで説明できるはずです。だってこれらの表現は結局は結論の説得力を上げるために使われるに過ぎないから。
この理由と結論のセットの数によって、その文章の文字数・話す時間が変化してきます。だから大学受験の小論文でも、小学校の読書感想文でも、仕事で何かを話すときでも通用するのです。
文章形式の一例―テンプレート―
以下に形式の一例を挙げておきます。
Aについて、Bだと言われているが、Cであるべきだ。理由は2つある。
1つ目はDだからだ。例えばEについては、Fが言える。
2つ目はGだからだ。Hについて、Bの考え方がIなのに対して、Cの考え方だとJになる。Kの見方をすれば、IとJを比べたらJの方が良い。
この二つの理由からCであるべきだ。では実際にCであるためにはまずはLである必要がある。なぜならMだからだ。
【文章形式のメカニズムの説明】
テーマ: A
結論: C ⇔ Bはダメ
Cの根拠: DとG
Cの根拠であるDの根拠: F ← テーマはE
Cの根拠であるGの根拠: I < J ←テーマはH
Iの背景にある考え方(根拠): B
Jの背景にある考え方(根拠): C
I < J となる根拠: K
Cになるための条件: L
Cの条件がLである根拠: M
いくつか補足しますが、テーマというのは根拠とは違いますが、結論を補足するために必要な要素です。いわば結論の中身の一つと言っても良いでしょう。
またCとなるための条件としてLがある、という書き方についてですが、これは結論であるCの延長線上にある話として、Cの話とは別にLを結論とする話をしているということです。
一見関係ない話をしているように思いますが、結論になる事柄を実際に実現するためにはどうすれば良いのかについて話すことによって、その結論を実現することができるかを説明することとなります。
これは結論の説得力を上げることにつながります。ただしこれは確かに話題が変わっていることには間違いないので、これを意識する前に理由と結論のセットを意識するようにしましょう。
終わりに
以上の文章構造をマスターすれば作文は格段に楽になり、かつ確実に完成度が上がるはずです。
特に一例として挙げたテンプレートはどんな文章にも通用する万能の形だと思います。小論文や英作文をやるときにはぜひ使ってみてください。大ボスのような問題達がカスのような難易度になります。もはやチート。
ご覧いただきありがとうございました。それでは。
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