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大学受験のインテリズム~世界史 古代4大文明編~

こんにちは。takuです。

大学受験のインテリズム、今回は世界史の古代4大文明、メソポタミア、エジプト、インド、中国文明についてお話します。

これらの古代文明が繁栄した要因の中で一つ大きなものが共通しております。それは大河です。大河と言う視点からなぜ、どのようにして文明が出来上がったのかについて考えていきましょう。

文明を築くのに必要なものは何か

まず、文明を築くのに必要な要素があれば文明ができるでしょうか。

一つ挙げるならば「多くの人間が生活する」ことでしょう。そもそも文明は英語でcivilizationです。civil、つまり市民がたくさん集まって形成される共同体が文明、という定義でしょう。

多くの人間が集まるためにはしっかり生きて、たくさんご飯を食べて、たくさん子供を産む必要があります。

ところで、生きるために必要なものは何でしょうか。ゲームの世界、例えばマインクラフトでは一番最初に欲しいアイテムは食料と木材ですが、マインクラフトは重要な要素が抜けております。それは水分です

災害が起こった時、直後3日間が重要と言われており、特に水分が不足すると人間は3日で死ぬと言われています。それくらい水分は重要です。

また、食べ物を食べるために、初期の人間は採集・狩猟を中心に食べ物を得ていましたが、ある時期から農耕・牧畜を始めたことで食糧の生産性が大きく向上することになります(詳しくは後述)。

農耕・牧畜をする際、作物を育てるのにも、家畜を成長させるにも(あるいは生きらせるにも)水が必要なことは言うまでもありません。

つまり水はめちゃめちゃ重要です。地理においても砂漠は水がなくて植物が生えないからだし、サヘルが問題になるのも水がなくて生きられなくなる可能性があるからですよね。

新石器革命

先ほど、採集・狩猟→農耕・牧畜という話をしました。

これは新石器革命、農耕革命、定住革命、食糧生産革命と言われています。これは革命です。産業革命に匹敵する大革命です。

この新石器革命について矢印でざっくり簡潔に書くとこうなります。

旧石器(打製石器)→新石器(磨製石器)
採集・狩猟→農耕・牧畜
獲得経済→生産経済
移住生活→定住生活

まず道具として使われていた石器の種類が変化します。打製から磨製へ。打製はただ石を割っただけだったのが磨製は打製からすり合わせて滑らかになっております。

次に獲得・生産経済。獲得は自然にある物を取るということで、生産は自分たちで育てることで生み出すということ。

獲得は動き回って探して取らなくてはならないうえ、得てそのまま食べて得た物がなくなり、また探すということを繰り返さなければならず、食糧供給が不安定になります

一方で、生産は動かずとも生み出しさえすればいくらでも食料を供給できるので安定した生活になります。定住生活になるのはこのためです。これについてはマインクラフトも同じような原理なのでyoutubeで動画を見れば理解の助けになると思います。

そして、生産経済になると動き回る時間、狩猟の時間が削減されるので時間が余ります。その上食べ物も増えるので生活が豊かになります。

これに伴って余剰生産、労働力を駆使して農業に限らず、商業や工業(物を作る職人)が発達するわけです。当然のことながら、これらは水が必要になることは度々あるわけなので、大河の近くはうってつけの場所です。

※海の近くではダメなのかというのは一理ありますが、海は塩分が多いので農耕・牧畜には向いてないですよね。現在においても牛に海水を飲ませないし、畑に海水を散布しませんよね。

古代4大文明の意義

ではなぜ、4大文明がピックアップされるのかというと、いくつか要因があるかと思います。

まず、この4大文明は記録が明らかに残っています。だってそうでしょ。エジプト文明の象徴ともいえるべきピラミッド。あれがなによりの証拠です。どっからどう見ても文明の記録ですよね。

そしてこの4大文明は後の世界史の中心の視点に直結しています。メソポタミア・エジプトはイスラーム、ペルシア、地中海に影響を与え、中国・インドはアジア世界に影響します。

特にこの二つの世界は様々な視点で見るとポイント・教訓がボロボロ出てきます。もはや宝庫です。

※他の大河の近くに文明は出来たのか

他の大文明ではメソアメリカ、アンデスが挙げられますが、例えばアマゾン川に文明ができたのかと言われたとき文明は、出来ていたんじゃないかと思います。

実際に調べてみたところどうやらあるっぽいです。

まあ、普通に考えてみればありそうですよね。日本も古代の同じ時期に生活していましたし。

やはり水は文明・社会が出来るための大きなキーワードですし、古代においても川の近くに文化的なコミュニティがあったと仮説を立てられるかなとも思います。

終わりに

いかがでしょうか。

今回は大河という視点から、古代文明についてざっくりと述べさせていただきました。

最後に一点だけお伝えしますが、どの科目にも言えますが、世界史は知識だけを求めているのではありません。知識を使ったつながりを見つけていくことで今に役立てるというプロセスが重要です。

正直Noteだけでは説明しきれない知識は多くあると思います。しかし、それは参考書や一問一答でまかなうことができます。

ここで一番伝えたいのは何らかの視点から知識をフル活用して述べるのが大切だということです。

以下に練習問題も作りましたので、それを解いてもらいつつ、知識の活用というものを理解していただければと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

演習問題
1.古代メソポタミア、エジプト、中国、インドの4文明における代表的な大河をそれぞれ答えなさい。
2.新石器革命について、何が何に変化したのかを踏まえて、60字以内で述べなさい。(東大の形式。もしかしたらどこかで同じ問題があるかもですけど、パクリではなくたまたまです。)
3.新石器革命の意義について、60字以内で述べなさい。(内容ではなく意義です。ここが2と3で違います。)
4.古代メソポタミア、エジプト、中国、インドの4大文明の大きな要因の一つとして大河が挙げられる。そもそも水というものは人間が生活を送るうえで必要不可欠のものであるが、川や海、水は世界史において非常に大きな意義を持っている。これについて600字以内で述べなさい。(ヒント:上の知識の他にも、蒸気や水道など水に関係するものはいっぱいあります。それらを書くのがポイント。あるいは海運とかもありますよね。)→東大の形式です。
5.アフリカのサハラ砂漠周辺において近年起こっている問題について60字以内で述べなさい。(5は地理の問題です。これも東大の形式。どこかで同じ問題があるかもだけど、もちろん偶然です。)

※参考文献 →自分の知識が正しいか確認する目的で参照してます…

・世界史の窓

・Wikipedia→ちょびっと見ただけ


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