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大学受験のインテリズム ―国語 論説文の解き方編―

こんにちは。takuです。

大学受験のインテリズム第2弾として今回は国語の論説文についてお話します。

過去の記事をご覧になった方はお分かりいただけるかと思いますが、私は国語力というものを重視しています。というのも、どの教科においても論理的思考力が必要不可欠ですがそれを鍛えるのに国語が最も分かりやすく簡単で、かつ効果的な方法であると考えているからです。

今回はこれについても詳しくお話しつつ、論説文の考え方についても説明していきます。

なぜ国語が重要なのか

繰り返し申し上げますが、国語はどの教科にも必要な論理的思考力を養うのに最も簡単で効果的な科目であると考えています。理由は3つあります。

まず、国語は日本語しか使わない科目です。母国語である日本語を論理的に理解することは数字を使った数学や英語よりも取っつきやすいのではないでしょうか。

次に、国語は身近な話題が挙げられることが多いです。このため、何に対してどういう考えを持っているかというトピックとそのオチが他の科目よりも掴みやすいです。

三つ目に、国語は文章を読み書きする科目です。つまり文章を理解する・筋の通った文章を書くということに集約されます。科目ならではの知識を要求される他の科目と比べ、必要な知識が少なく論理的思考をする機会が多くなりやすいです。

逆に日本語の文章への理解力が少ないと、問題文の趣旨や根本的な意味を理解することができません。なので文章の理解力は学力に直結しやすいです。問題文の意味が分からないのに問題を解けるわけないですよね。

論説文の根本的な考え方

先ほどの理由の二つ目に述べたように、国語はトピックとそのオチについて考えることが求められます。某予備校ではイイタイコト、という表現がされますが、その問題文の趣旨が何なのか、いったい何のためにその問題文が書かれているのかを考える必要があるのです。

この中でトピックについて考えると、論説文はある社会問題に対して、何らかの切り口から(一見全く関係ないように見える視点からも)、賛成か反対か、あるいは何を求められるのか、について述べられるのが基本です。

一番面白い例は2011年の震災の時でしょう。2012年度の入学試験では多くの学校が震災の話題で問題を出しているはずです、あるいは大学の授業などでも。特に東京大学の入学試験では福島第一原発を背景として科学論が出題されていたように記憶してます。

なぜ国語ができないか、論説文が苦手かについて考えた時に、そもそも論説文の趣旨が何なのか、という国語を学ぶ根本的な意義を理解できていないケースが考えられます。これは実際私がそうでした。

なぜ国語を学ばなければならないのかというと、身の回りの様々な社会問題に触れるためです。

上のような震災の例を考えると震災によって多くの命が失われました、福島という故郷が奪われました、風評被害で福島の野菜が売れなくなりました。一方で失われたものを取り戻すため、また一から作り直すため、前を向くために、様々なボランティア、支援、努力がなされてきました。

二度とこのような悲劇を生まないために何をすべきなのか。これを考えることは言うまでもなく意義の深いことです。そして考える中で有識者、専門家がどのように考えているのかを理解することも大切なのはお分かりいただけるかと思います。

論旨の読み解き

論説文で大切なのは文のトピックとオチだと申し上げました。ではそれを見つけるためにはどうすればいいのでしょうか。

この時に問題になるのが比喩や比較、指示語などの表現です。なぜ論者がそのように表現しているのかと言えば、もちろん分かってもらうためだからです。簡潔に分かりやすく、だけど自分の言いたいことを余すことなくすべて伝えるために使うのが表現です。

そしてそれぞれの表現を読み解くにはちゃんとした作法があります。

指示語は指示語がさす内容を明らかにする。比較は比較の対象・基準・性質(何と何が、どういう点において、どのように・どれだけ違うのか)を考える。比喩表現は何と何が、どのような点において、共通・類似しているのかを考える。

このように表現の意味(指示語は何かを指し示すものであり、比較は比べるものであり、比喩は例えるものである)からどのように読み解くかを理解したうえで文章を理解していかなければなりません

またそれだけではなくて、自分の知識も活用しながら、何かしら表現がなされていない文章でもしっかり意味を理解しなければ文章全体の理解はできません。

だからこそ、国語は論理的思考力や理解力を養うのには効果的なのです。

終わりに

いかがでしょうか。

国語の勉強についてご理解頂ければ幸いです。

最後に、なぜ国語を学ばなければならないのかについてお話します。

理由は簡単で、文章を論理的に読み解き、自分で論理的に考え、それを論理の通った形の文章で表現する力を養うためです。特に論説文においては、

1.トピック
2.視点
3.そこから現れる事実
4.それを踏まえた主張

という要素が何らかの形で示されており、そこを論理的に捉えて文章に直すことが求められてくるわけです。

これは普通の生活で身に付けることはあまり容易ではありません。例え本をたくさん読んだとしても身につくかどうかは分かりません。というのも日常でロジックを意識して読むことはそんなに多くないからです。

本来は学校での国語の授業を通してこのような論理の話をする必要があるはずだと思いますが、論理的な話よりも知識教養の話をすることが多いですし、そもそも国語の先生自身がそのような論理的思考能力を身に付けているかどうかさえ定かではありません(少なくとも個人的にはそういう印象)。

もちろん教育については至らないところも多いかとは思います。しかし、教育どうこうというよりも、各個人がどのようにロジックというものを教えていくのか、あるいは学んでいくのかが重要です。これによって根本的な学力、頭の良さが大きく影響されると私は考えております。

是非、論理的思考というものを意識していただければと思います。

ご覧いただきありがとうございました。ご質問がある方は是非コメントの方に書いていただければと思います。


※参考
下記に大学受験の話の記事を載せておきます。ここでも国語力の話をしておりますので参考までに是非↓



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