【第25話】僕が主治医を信頼する理由
僕の主治医は、A先生。年齢は一緒くらいかなと思っていますが、どうでしょうか…。
僕が、この先生を信頼する理由は2つあります。
1つ目は、看護師をしている親戚のおばが「A先生は、血液内科の医者として、第一線で活躍されている先生だから、すべて任せて大丈夫」と、太鼓判を押してくれたから。
(単純だけど、そう言われると、みんなそう思うんじゃないか笑)
そして、2つ目。それは、病状や治療の話を終えた後に、かならず僕の心情にそった言葉をかけてくれるから。
「きのうで強い薬は、終わってますからね」
「この辛さは、ずっと続きませんからね」
「もう少しで、食事を再開できそうですよ」
などと、回診のたびに僕の肩をポンポンと優しく叩いてくれるのです。これまで、まったく面識もなかったA先生を信頼する理由は、本当にこの2つだけ。
よく考えたら、「明日1日だけくれ」と、僕がわがままを言った入院前の日も、「不安を残して入院するよりは、そうしましょう」と言って、空白の1日をつくってくれました。
当時の血液検査を見て、医者としての判断が、それを許したという点はあるのかもしれませんが、結果、僕の心情にそったものに変わりはありません。
たったそれだけ? と思う人もいるかもしれませんが、本当にたったそれだけのことです。
もちろん、はっきり言わないといけないこともありますが、ちょっとしたひと言で、このような信頼関係ができることもあるということでしょうか。
(それは、ケースバイケースだな笑。と、自分のこれまでの言動も省みながら、今日もベッドで過ごしています)
2023.11.29
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?