【第29話】何かの縁

「3年の時に、担任でしたよ」
「◯◯先生は、部活の顧問でした」
「あの先生、好きでした」

入院から1ヶ月が過ぎ、看護師さんたちとも、いろいろな話ができるようになりました。会話の中でダントツに多いのは、高校の時の先生の話。

僕に、高校教師の知り合いが多いのは当然のことですが、地元の病院ということもあり、ここで勤務する看護師の皆さんには、知り合いの先生方の教え子がとても多いのです。

みんな、先生のことをよく覚えていて、「あの先生は、テニスとポケモンの話が多すぎる」と言った看護師さんに「それは、大正解!」と言ってやりました笑。

(おれも同じことを思ってたから🤣)

中には、「あの時、◯◯先生に怒られたのは納得いかない!」と豪語する人もいましたが、そんな話をする時も、みんな笑顔。よい想い出として残っているようです。

最近では、今年、卒業していく子たちからも、
「春から看護学生です」
「市役所に合格しました」
と、これ以上ない嬉しい連絡をもらっています。


僕の尊敬する方が、こんな話をしてくれたことがありました。


「小人は縁に気付かず、中人は縁を生かせず、大人は袖擦り合う縁も縁とする」

僕のキャリアは、そんなに長くないですが、これまでに、ご一緒してきた先生方の教え子たちのおかげで、僕にとっては快適な入院生活です。

これも何かの縁。

教え子の皆さん、頑張ってますよー!

2023.12.4

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