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平凡な6年目OTが綴る。誰でもできる臨床レベルの上げ方

不安なリハビリ。何をすれば良い?


上司「来週からこの方が担当ね!」

心の声「え!リハビリ何すれば良いんだろう、、」

いきなり患者さんのリハビリ何すればいいの?
学校での勉強と実際の臨床ってまた別物ですよね。
リハビリは見よう見まね、これで良いのか感。
社会人1年目のリハさんで困っている人も多いと思います。

※プライベートも返上で勉強に励みたい、ガチンコセラピストを目指したい方は
大学教授等が作られるコンテンツを参考にしてください。

そこまで意識は高くないけど、リハビリを頑張りたい方は参考になると思います。


評価してアプローチするという順番を意識しよう。

リハビリをグーグルマップを見ながらセブンイレブンを目指すという活動に例えます。

まずはグーグルマップで自分の居場所と目的地を確認しなければなりません。
これがリハビリで言う『評価』です。そして、自分の位置と目的地がわかったら今度は目的地に向けて歩いていきます。この歩く部分が『治療』と言えます。

つまり、評価(現在地と目的地)を間違えるとアプローチ(移動)しても基本的にはうまくいきません。
現在地を間違えたまま目的地に向かおうとしてもたどり着くのは難しいですよね。

移動では間違えた道を行っても戻ってくれば良いだけですが、リハビリでは怪我や病気を悪化させる可能性もあります。

○○だから○○をする。これを心の中で言えるようにしよう。


なぜこのアプローチを選んだのかを心の中で説明できるようにしましょう!

例)怪我の影響で周囲の関節を長期に渡り動かせない状態。拘縮予防のために肘関節を屈伸させよう。
非常に簡単な例ですが、このように心の中で説明していきます。

そして、少しずつ知識蓄えて頭の中の説明をステップアップしていきましょう。

『Level1』 怪我の影響で周囲の関節を長期に渡り動かせない状態。拘縮予防のために肘関節を屈伸させよう。

『Level2』 怪我の影響で周囲の関節を長期に渡り動かせない状態。4週間以上の不動は筋性の関節拘縮を起こすリスクがあるから拘縮予防のために肘関節を屈伸させよう。

『Level3』 怪我の影響で周囲の関節を長期に渡り動かせない状態。4週間以上の不動は筋性の関節拘縮を起こすリスクがあるから拘縮予防のために肘関節を屈伸させよう。さらに1日のうちで関節運動訓練を2回以上行う方が関節拘縮をより予防できるから自主トレーニングも提案しよう。

知っている知識が1つ2つと増えていくことで、検討できる内容が増えていくことが分かりますね!
自分で考えられることが増えてくるとリハビリが面白くなります!


アプローチのリスクを考える。低リスクなものを選ぶのもあり。


これは見る人が見たら怒られちゃうような内容かもしれませんが、1年目の方からするとある意味重要な知識だと思います。

正直この内容を書き起こすか迷いました。グレーな知識かもしれませんが、僕が1年目の時に知っておきたいものだったので書いちゃいます!

例:1年前に肩関節周囲炎と診断。今でも自動運動で肩が上がりにくい。

前述したように『評価』→『アプローチ』の流れは鉄則ですが、評価してもわからないこともある💦

そして、わからない時に即上司に相談できる環境があれば良いですが、必ずしもそういう環境にあるわけではないですよね。
とにかく目の前の患者さんのリハビリをこなさなければならない。

そんな時はリスクの低いアプローチを優先して選ぶことも大切です。
肩関節のリハビリでリスクの低いアプローチは肩甲骨へのアプローチ。(であることが多いです)

例えば、重錘を持って肩関節を挙上させるとなると局所的に強い負荷がかかります。
しかし、肩甲骨へのアプローチ(ROMex等)では局所的に強い負荷をかけることはありません。

もちろんケースによっては少しの負荷でも悪くしてしまう可能性はあるので、そこの評価は重要です。

今回は『肩』へのアプローチで伝えていきましたが、他のリハビリでも言えることです。
評価してもわからず、この場を乗り切るしかない時はリスクの少ないアプローチを優先しましょう。

少しの勉強で臨床は楽しくなる

体感ですが、ほとんどのセラピストは自主的な勉強をしない人が多いと思います。

引用:作業療法士たくの主観

ぶっちゃけてしまうと日頃からの自己学習をしなくてもコツさえ掴めばリハビリをこなしていけちゃうもんだと思います。

・なんとなく医療者側から見ても患者さん側から見ても無難な介入をする。
・リスクを冒さずに効果のある可能性が高いリハビリをどの患者さんにも提供する。

無難なリハビリ、、結果的にリハビリがつまらなくなります。

セラピストは勉強をやめると臨床が『作業』になってしまうんですね。
※ここでの『作業』の意味は面白みのない単調な活動という意味です。

なぜか??

・この患者さんのパターンだとこれをする。
・この症状はこれをする。

という様に『大雑把な評価』+『無難な介入』という流れは簡単で頭を使いません。

ある意味優れているような点もありますが、これを続けていると介入が単調になって少しずつ臨床がつまらなくなります。

それに加えて、イレギュラーなケースに対応できなくなります。
(無難な介入はイレギュラーなケースに太刀打ちできないことが多い)

臨床を楽しくこなしていくためには、
社会人になっても勉強をしていくことをお勧めします。
やる気が出た時にちょこちょこで十分だと思いますよ!

最後まで読んでいただきありがとうございます!
何か質問等ありましたらコメントください!

良いセラピスト人生でありますように(^^)
また、次回の記事でお会いしましょう!

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